01 箱ティッシュorトイレットペーパー? ページ3
今日も輝いている。白布の汗が。
「ってお前が毎日言うから見てみたけど、俺には分からなかった」
『愛が足りないんじゃないか?』
昼休み、2年5組教室。前の席の男子バレー部、川西太一と話をしながら弁当を食す私こと男子バレー部マネージャー今川A。
友達がいないわけじゃないです、が!いつも一緒にいる友人二名は昼になると決まって彼氏のところへ行く。クソヤロウリア充め。
結果、私ぼっち
↓
同じ部活兼友人というかもはや親友の域の太一を捕まえる
↓
『太一、いつも一緒の鈴木と高橋は?』「彼女んとこ」
↓
余りもんズで飯食う
そういうことで何となくほぼ毎日太一とご飯。
『来年の花粉飛散予測ググんなきゃなー』
「いや流石に早いだろ」
『来年は太一が箱ティッシュ持って来いよ!あ、そのパン一口くれ』
「ん」
花粉症デビューしちゃったかもしれない太一と花粉症持ちの私。春先がピークのもう過ぎ去った今年の花粉。当時席が隣だったのをいいことに私が持参した箱ティッシュのティッシュを勝手に何枚も使いやがった太一。許さない。
放課後になると、私の心はワクワクドキドキ。なぜなら白布に会えるから。
見ての通り私は、隣のクラス兼同じ部活の白布賢二郎が大好きなんです。毎日猛アピール猛アタック。もちろんマネージャーの仕事もしっかりこなす。
猛アピール猛アタックと言うが実はもう告白済みである。
あれは去年の夏と秋の境目…
――
夏も終わりを迎え、少し肌寒くなってきたそんな日。私半袖短パン。さみい。
部活が終わり、少し用があると教室へ戻った白布を玄関で待ちかまえ、出てきたところを呼び止める。
『白布!!!!』
「なに?」
『結婚しよう!』
「…はあ?」
『じゃあ付き合おう!』
「じゃあの意味が分かんないし単純にタイプじゃないから無理」
『ぐっ…』
「…つーか半袖短パンって寒くないのお前」
――
見事なまでの玉砕っぷりでした。
それからというもの、私はどうすれば白布と付き合えるかをひたすら考えた。諦める?そんなことできるわけないだろバーカバーカ!
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作者名:Blue Leaf x他2人 | 作成日時:2017年1月28日 9時