僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ6)

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　外の世界は…何もかもが大きかった。

　木が長く、太く聳え立ち、それが何百本もある。

　幹の一つ一つも大きくて、移動するのに苦労する。みんなも疲れてきたみたいで…。

A「眠い」

ドン「おいおい、唐突だな…まだ先に進まないと危ないだろ…。」

A「じゃあドンが僕も運んでよ…大丈夫、まだそこまで重くないと思うから…。」

ギルダ「そういう問題じゃないでしょ！もうちょっとシャキッてしてもらわないと…！」

　だってこんなにずっと動いてたら眠いし疲れるに決まってる…。僕はみんなの心の代弁者になったんで…やっぱなんでもないです…。

　ギルダの目が本気だったからブーブーいうのをやめた。やっぱりギルダ怖いよ…。

エマ「うん！みんな！ちょっと休もう、朝ごはんにしよう！」

　エマの一声でうわあああと声が上がる。丁度いい木の幹の下に入ってパンと…水と…ギルダが声をかけている間に色々と出していく。みんなで一個の円になって手を合わせる。

A「ギルダ、これ。ギルダの分。」

ギルダ「ありがとうA。…エマやっぱりまだ無理してる…。ずっと気を張ってるもの…。」

A「…まあ、それには僕も気づいてるよ、多分ドンも気づいてる。けど…僕らが心配しているのをエマ自身が分かって無いんだ。」

　エマの悪いところ。
　
　知らないうちに勝手に無理して、僕らには何も言わない…。

ギルダ「どうにかして、エマに無理しないでって言わなくちゃ…。」

　うん。言わないと、また僕らだけ置いていかれちゃうしね。

　そして、僕らは気づかなかった。ここがある意味落とし穴のようなところになっていることを…。