第81話 ページ41
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ……、
『…ん、んん、…』
あれ…ここどこだっけ…、、あの日、
ドリフェスして…それで…
「ユ、ユキ！」『…わ…たる？、』
「ええ、日々樹渉です。分かりますか？、」
喉がカラカラで声が出せなかったから、
分かっていることを伝えるために僕の手を握っていた
渉の手を2回、握り返して伝えた。
「本当に良かったです。、
アナタ…2週間も目を覚まさなかったんですよ…」
あのあと、主治医の先生に見てもらい
なにも異常が見られなかったので数日経てば
退院していいと話された、
そして渉からはあの事件のこと、今のKnightsの事
英智先輩の五奇人の討伐の事など、僕が眠っていた時に
起こったことを全部教えてもらったのだ。
『そんな……英智先輩が……。』
「ええ、かの言うワタシも討伐されてしまいましたねぇ、
今は英智と共に新しいグループにいるんですよ♪」
『そうなんだ…。それで、イズミ達は…？』
「それがですねぇ……」
渉からは信じられない話を聞かされた。それは
僕を担保にドリフェスをやると英智先輩と約束をしたと
言う話だった。
『そ、そんな！それじゃあKnightsが、』
「最悪の場合、消し炭になることでしょう……、」
『……ｯ……、』
「目覚めて突然こんな話ばかりで辛いでしょう。
今日はもう、ゆっくりおやすみなさい…ユキ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ
ダメだ…Knightsは
れおくんとイズミとお姉ちゃんとくまくんの大切な…
大切な居場所なんだ。れおくんも絶対に帰ってくるんだ。
英智先輩の目的はこの僕だ……、僕がKnightsから
いや、夢ノ咲からみんなの前からいなくなれば…
イズミ達を……Knightsを守る事ができる
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作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
