白銀のスノーマリア【あんスタ】 (ページ27)

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第68話ページ27

「にしても、ユキちゃん…
噂どおりのべっぴんさんやなぁ。
ほんま可愛ええ〜。」

『そ、そうかな。』

Valkyrieはの夢ノ咲の頂点とも呼ばれるユニットだ。
少なからず、アイドルに疎い僕でもこのユニットの
事は知っていた。
メンバーは斎宮宗と仁兎なずな、影片みかの3人。
舞台も衣装も自分たちで作り上げ、独自の世界観
をもつ芸術派ユニットだ。

「そういえば、ユキちゃんは何で今日手芸部に
来たん？用事があるんちゃうか？」

『その、まだ僕、部活入ってなくて……
それで部活見学に来たんだ。だけど、来る途中に
斎宮先輩に会って連れてこられたって言うか……。』

「そ、そうなんやぁ！お師さんがごめんなぁ。」
『う、ううん。全然大丈夫だよ。
ちょっと、びっくりしたけど……』

「待たせてしまってすまないね…、ノン！影片！
客人にお茶も出せないのかね！」
「んぁあ！ごめんなぁ、お師さん今持ってくるでぇ、」

『いやいや、大丈夫だよみか、、それに
僕だって急に来たんだし。』

「まぁいい。紹介が遅れたね、僕は2年の斎宮宗。
Valkyrieのリーダーをやっているのだよ。」

『僕は1年の乙葉ユキです。今日は部活見学をしたくて
お邪魔させてもらってます。』

「あぁ。じっくり見ていくといいのだよ。
その前に乙葉、これを着てくれないか？」

そうして、斎宮先輩は奥から取ってきたのであろう
衣装を僕たちに披露した。

『(す、すごい……)』

白と水色をメインとし、所々には雪の結晶の刺繍が
施されていた。

「うわぁ！やっぱお師さんは天才や！憧れるなぁ♪」
「(こくこく)」
「当然のことだね。この前月永たちと出ているライブ
を見てね、創作意欲が湧き上がったのだよ。

さぁ、試着室はあそこだから来てくれ
手伝ってあげよう、」