第66話 ページ25
【 軽音楽部 部室 】
ｺﾝｺﾝ『失礼します、1年の…』「あぁん？」
も、もうなんなのこの学園……。
色々と物騒なんだけど…。
部室はギターやドラム、電子ピアノや棺桶…ん？
なぜか棺桶が置いてあった。
部室の真ん中ではグレーの髪に後ろをちょこんと縛った
しっぽがある男の子が椅子に座りギターを弾いていた
「ん？お前って確か同じ学年の…」
『…乙葉、ユキです。』
部室にいた人は僕と同じ赤いネクタイしていた、
てことは、同じ1年生なんだ……。
『…あなたの名前はなんて言うんですか？』
「あぁ？テメ〜俺の名前しらねーのかよ！
俺は大神晃牙！最高のロックンローラーだ！
その小さい脳みそで覚えとけよ！」
僕のことを指し、ギターを持ちながら
高圧的な自己紹介をする晃牙。
『(なんか…ハスキー犬みたいだなぁ。)』
『そっか。晃牙くんは軽音楽部に所属してるの？』
「ああ！だって軽音楽部には朔間先輩も
いるからな！俺はぜってぇ朔間先輩に
ギターを教えてもらうんだ！」
なんと、晃牙くんは朔間先輩に憧れているみたいだった
んん？朔間先輩に憧れてて…犬っぽい……。
数日前に渉からそんな話聞いてたような……。
―――――――――――――――
今年の1年生は元気ですねえ。零もたしか、
最近犬に追いかけられているらしいですが……
犬に追いかけられるコウモリなんて面白いです♪」
「ちゃかすんじゃねーよ。あの坊主、至る所に
出てきて本当に大変なんだからよぉ。」
―――――――――――――――
あぁ、そうかこの人の事か……。
頭の中でバラバラだったピースがすべて当てはまった。
「でも、朔間先輩…
全然部活に顔出してくんねーンだよ。」
『そ、そうなんだね……、』
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作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
