第63話 ページ22
あのライブがきっかけで
【バックギャモン】の認知度は
うなぎ登りとなった。
僕も晴れて一員になれてれおくんと泉と
レッスンする日々を送っていた。
【 レッスン室 】 〜ストレッチ中〜
『んん〜…、そういえば、れおくんとイズミは
部活ってどこは入ってるんですか？』
「おれは弓道部！」「テニス部だけどぉ。」
『確かに、イズミってテニス部っぽい……
れおくんのきゅうどう？ってなにそれ？』
「知らないのか？大きな弓を使って的を打つ競技の事だよ」
『へぇ。アーチェリーみたいなものかな…。』
「まぁ、近くも遠くもないって感じだねぇ。」
『はぁ…2人は運動部なんだね。』
「…そういえばユキはどこに入るのぉ？
この学校って文武両道を重んじる所があるから
部活は強制入部なんだよねぇ。」
『そうなんだよ…。まさか部活より先に
ユニットが決まるなんて思わなくて…どうしよ。』
クラスで話しかけてくれる人なんて
北斗くんぐらいしか居ないけど、
多分僕以外の人たちは皆、
部活が決まっているんだと思う…今朝のHRでも
佐賀美先生に入部届けが出てないと声をかけられた。
僕はアイドルの他にもスケートもやっているから
バスケとか…チームとして欠けてしまうと活動に支障が
でてしまう部活はなるべく避けたいし……、
運動部は入りたくないなぁ。
「確かユキって、ワタルと仲がいいんだよな？
演劇部とかいいんじゃないのか？」
『渉に演劇部勧められたけど…、あれは絶対に
僕を女装させる為にやってるから入りたくない…』
この前だって家でメイド服やらなんやら着させられて
写真を撮られて、その写真をなぜか朔間先輩が
持ってるという仕打ちを受けたんだ。もう二度と
あんな目には逢いたくない……。
「アンタも苦労してんだねぇ…」
『僕的には、文化部の方が性格的にも合ってるから
明日そっちら辺で見学しようかなって思ってる。』
「まぁ、明日はユニットの活動も休みだからねぇ。
俺も久々にテニス部に顔出さないと…、」
「俺もぉ…、あの弓道場風が心地よくて
寝っ転がりたくなるんだけど、ケイトががみがみ
怒ってきてうるさいんだよなぁ。」
「それはアンタが悪いんでしょうが…」
そっか、部活に入れば2人以外の先輩にも
関わることがあるのか、他にどんな人がいるんだろう…
「ほら、ストレッチ終わったなら
今日はもう片付けて帰るよぉ！」
「おう！＼うん。」
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作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
