第59話 ページ18
昨日の出会いから
めでたく(？)僕は【バックギャモン】に
仮所属となった。
北斗に昨日のことを話したら物凄くびっくりされたっけ…
まぁ、どこにもユニットに所属する気がないって
言ってたし、驚かれるのも当然か。
「おー〜い、ユキ！早くレッスン室行くぞ★
セナも待ってる！」
『あ、あの……別に教室まで迎えに来てもらわなくたって
レッスン室、把握してるし大丈夫なんですけど、』
「えぇ、いいじゃんいいじゃん！それに
俺は先輩だからな！後輩を助けてやらないとっ！」
『困ってないんですけど…』「あ！でもでも」
「月永先輩とか敬語ってなんか他人行儀っぽくてイヤだ！
タメ口で下の名前で呼んで！」
『えぇ、じゃ、じゃあ……れおくん…さん？』
「君付けがいい！あぁインスピレーションが
止まらない！今なら最高の歌が作れそうだ！」
『も、もう！これからレッスン室に行くんだから…
早く行くよ』ｸﾞｲｸﾞｲ
「うわぁぁ！腕を引っ張るなぁ！」
――――――――――――――――
【 レッスン室 】
ｶﾞﾁｬ「ちょっとぉ、いつまで待たせるつもり？
……って何やってんのぉ！？」
あの後、インスピレーションが湧いたれおくんを
無理やり引きずりながらレッスン室まで行こうとすると
制服の袖を捲られてそこにペンで曲を描き始めたり
顔にも描き始めたりして、
ユキの腕や顔は五線譜まみれだった。
「もぉ！綺麗な顔してんだから少しは肌大事にしてよねぇ
化粧落としあったっけ……」
「わはは★ユキの肌、白くてすべすべしてたから
描きやすかった！やっぱおれは天才だぁ！」
『「はぁ、やっと落ちた……」』
あの後、瀬名先輩が持ってた化粧落としを使って
やっと全部消すことが出来た。、
「あぁ！なんで消しちゃうんだよォ。」
「フンっ」
「っ痛！うわ〜んセナが殴った〜！」
「アイドルは身体が商売道具なの！そこに
ペンで描くとかご法度だからねぇ！！分かった?!」
『まぁまぁ、ちょっとびっくりしたけど…
瀬名先輩のおかげで全部キレイに落とせましたし…
れおくんも悪気があってやった事じゃないから
もう大丈夫ですよ、』「………、」
「うわぁん！。ごめんな、ユキ。」
『うん。大丈夫だよ』
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作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
