第56話 ページ15
「『ぇぇえええ!?』」
「ってなんでアンタも驚いてる訳ぇ！？」
『いやいや、今初めて聞いたんですけど、
それに、まだ僕OKもだしてません』
「何でだよォ、、一緒に音楽を紬あった仲だろ？」
『一方的に弾かされただけなんですけど？』
「だ、だってあの時お前の音を見つけて
感じたんだ！ユキとおれの曲絶対合うって！
だから、お願い！」
『………、』
出た、、その仔犬みたいな顔……。で、でも、
流石に今回は断る勇気ってのも大事な場面だ。
慎重に考えないと……………、
慎重に…………「……ダメか？」
慎重に…、……「……お願いだよぉ、」
『……分かり、ました…。ですが、
正式な返事をするのは1週間後にしてください。』
「ふうん。仮所属的な感じってワケねえ…。
まあ、いいよぉ。って事で、はい」
瀬名先輩は自分のスマホをずいっとこちらに向けて来た
「これ、俺の連絡先。」『あ、ありがとうございます。』
数少ない連絡先の中に【瀬名 泉】と追加される。
渉以外で同年代の子と連絡を交換したのは今日で
北斗くんと瀬名先輩で初めてだった。
「いいなぁ、いいなぁ！セナばっかズルい！
おれもユキと連絡先交換したぁい！」
「アンタはさっさとスマホどこにあるか探してよねぇ！？
もぅ、またケータイキャリアに連絡しなきゃ……」
「ん〜？おれそーゆう分かんないから
セナ〜代わりにやっといて！」
「……ﾊｧ、俺はアンタのお世話係じゃないんだけどぉ。」
「いいじゃん。人のお世話をするのが大好きなんだろぉ？」
「ぶっちゃけ、すっごい面倒なんだけど怒」
「頼りにしてるぞ★セナ！」
『(本当にこの人達に付いてって大丈夫なのかな。、)』
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作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
