白銀のスノーマリア【あんスタ】 (ページ11)

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第52話ページ11

『って言うか…渉は部活じゃないの??』
「ええ。、零と話したあと部活に行こうとしたのですが
やはり氷鷹くんがまた来たようなので…
今度はどんな風に
追い払おうか考えていたところなんです…。

今年の1年生は元気ですねえ。零もたしか、
最近犬に追いかけられているらしいですが……
犬に追いかけられるコウモリなんて面白いです♪」

「ちゃかすんじゃねーよ。あの坊主、至る所に
出てきて本当に大変なんだからよぉ。」

「ユキちゃんは何してんだ？」
『えっと、まだ道を覚えてないので学校探検を…』
「確かにここ無駄にデケェからなあ、……
案内したいのは山々なんだがこの後
生徒会に顔出さなきゃ行けねーんだわ。ごめんな」
『いえ、大丈夫です。、先生には学校案内の地図を
貰いましたし…職員室の行き方は覚えたので…』

「そうか。＿＿ってもうこんな時間か、
はやく生徒会行かねーとアイツのお小言が
うるせーからもう行くな。
じゃあ、またなユキ。」
「ありがとうございました…朔間先輩。」

その後頭を2回ぽんぽんっと撫でられながら
朔間先輩はおそらく生徒会室の方に行ってしまった。

「良い方だったでしょう？ユキ」『……そうだね。』
『それより、渉も部活早く行ってあげなよ。
北斗くん、きっと待ってるよ。』
「おや、ユキと氷鷹くんはいつの間にか親睦を
深めていたのですねぇ♪ユキは氷鷹くん側につくと…
でも、本当に案内しなくていいんですか？」

『うん。さっきも言ったけどほんとに心配いらないから』
「そうですか…小さかった子供を送り出す親は
きっと……こんな気持ちになるんでしょうねぇ…」
『僕、渉の子供になったつもりないんだけど……』

「私にとって、ユキは息子のようなものですよ♪
それでは、私も演劇部の方に行きましょうか。
じゃあユキ、また家で。ワン・ツーAmazing★」

渉が指パッチンをした後薔薇の花びらと共に姿が消えた。
朔間先輩も渉も嵐のような人だなあ。