51話 ページ16
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朝「……何でここに?」
片「近くに水道あるでしょ。第2体育館近くに水道ないからここまでこないといけないんだよね。そしたらAちゃん見えたから!」
ニコニコと笑いながら女子排球部とかかれたピンクのTシャツをきた委員長は私の肩をつかむ。
片「それよりどう?マネージャー楽しい?」
朝「結構重労働でめんど……大変」
片「今本音出たよね?」
私の誤魔化しきれてない返答に委員長はうーーんと唸った後、
あ、と声をあげる。
片「Aちゃんみんなの練習してるとこ見た?」
朝「練習してるところ?」
そういえばドリンク作りもタオルの回収も全部体育館の外でやってたし……
朝「見てないけど……」
片「じゃあさ……」「かたぎりぃぃぃぃぃ!!」
委員長が目をキラキラさせて話そうとした瞬間、突然怒声が響く。
私は驚きながら声の聞こえた方向を見ると、そこには全速力で走ってくる女の人が。
「消えたと思ったらこんなとこでなにしてんだ!」
片「げ、月華先輩……」
月華先輩と呼ばれた人は、ショートカットの髪に、つり目に高い鼻。スタイルもよくて美人と言われるような顔。また、委員長と同じピンク色のTシャツを着ているし女子バレー部の先輩だろうか?
「誰に対してげ、なんていってんの!?」
片「痛い!こめかみグリグリしないでくださいよ!!」
「もう休憩とっくに終わってんの!さっさと戻ってこい!!」
片「え、マジですか!?」
……これは、もう私は行ってもいいだろうか?仕事もあるし。
そう考えていると、漸く私を思い出したのか、委員長が私に言う。
片「あ、紹介するね、女子バレの副部長の月華先輩!男前すぎてよく女の子に告白されてるよ!」
月「片桐の友達?よろしく。いつもこいつが迷惑かけてるな。あとお前はその紹介やめろ」
ああ、確かに言われてみれば男前ですねなるほど。
そう言おうと思ったがさっきの反応から察するに地雷っぽいので空気の読める女(?)である私は黙ってることにする。
すると、突然月華先輩ははっとなって委員長の襟首を掴む。
月「そういえばもう練習始まってるんだった!いくよ、片桐!」
片「ちょ、先輩引きずらないで痛いから!!あ、そうだAちゃん!戻ったら体育館で練習してるとこ見てみてよ!!きっと少しでも考えが変わると思うから!」
そう叫びながら引きずられった委員長。
彼女たちが見えなくなった頃私は呟いた。
朝「嵐かな?」
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ももの助(プロフ) - 月華さん» いつもありがとうございます!私のなかで女子バレー部の部長は男前!みたいな印象があるのでこんな感じになりましたwまた更新が遅くなるかもしれませんが頑張るのでよろしくお願いします! (2020年4月25日 11時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - あかひなさん» ありがとうございます!また課題が出たので更新が遅れ気味にになるので待っていてくれると嬉しいです! (2020年4月25日 11時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - お久しぶりです。受験お疲れ様です。忙しくて見にこれなくなってたら、いつの間にか男前な先輩になっててちょっとびっくり。また来ます。 (2020年4月25日 9時) (レス) id: c6dfd26815 (このIDを非表示/違反報告)
あかひな - 受験お疲れ様です。長い間書いていないと感覚が戻りませんよね。作者様のペースで感覚思いだして頑張ってください! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 29482da3b6 (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - 霧雨さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2019年7月15日 7時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももの助 | 作成日時:2019年6月24日 17時