50話 ページ15
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及「はーい、みんな及川さんのところに集まって!」
女子更衣室でジャージに着替えたあと、ようやく私は体育館に入り及川さんに声をかけた。
すると及川さんは柔軟したり練習したりしていた部員に集合をかける。
そして全員が集まったところで及川さんは私を前に出し、話始めた。
及「今日マネージャーとして仮入部する朝比奈ちゃんだよ!まだ初心者だから困ってたら助けてあげてね!」
朝「えー、と……」
朝比奈、ここは挨拶するところだぞ!お前ここでもコミュ障発揮してんじゃねぇ!確かにこの人たちでかいけど同じ人間だ!男子高校生だ!お前何度も(ゲームで)落としてきただろ!いける!いうんだ!!【この間0.5秒】
朝「よろしくお願いしまふ……ん゛ん゛ッ」
……噛んだ、超噛んだよこれ。とっさに誤魔化したけど誤魔化しきれてないよねこれ。
花巻さんとか松川さんとか岩泉さんでさえプルプル震えてるし、他の名前の知らない人たちでさえ笑いそうだし、及川さんと国見とか堪えきれずに笑っとるし、金田一はなんか私にフォローいれようとしてんのかオロオロしてるし……金田一お前いいやつだな。
とりあえず私が言うべき言葉はまずこれだ。
朝「超恥ずかしいんでなかったことにしてもらってもいいですか?」
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あれから更に爆笑され私のメンタルが傷ついたあと、ようやく仕事内容を説明された。
説明してくれたのは二軍の橋本さんという先輩で全体的にほわほわとした感じの人。とても優しく丁寧に仕事の説明をしてくれた。神かな?
そして今は干してあったタオルを回収して運んでいる最中だ。
橋本さんには手伝おうかと言われたけど彼には彼のやることがあるし断っておいた。気持ちだけでも嬉しい。でも、
朝「……これ、結構重労働だな」
まずタオルの数が尋常じゃないし、その分運ぶのが大変。さっきのドリンク作りも一軍のだけども時間がかかるし何より重い。ペンより重いものを持てない私には少しの距離を運ぶだけで体力がごっそり持ってかれる。
今日だけでも手伝ってもらえばよかったな……
そう考えたところで気づく。
ん?何で私明日もやる前提なんだ?
あくまでもこれは委員長に無理矢理仮入部させられしぶしぶやってるだけ。入る気は最初からなかったはずだ。
朝「あれー……?」
片「どうしたの、首かしげちゃって」
突如後ろから声がして振り向けば、そこにいたのは委員長だった。
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ももの助(プロフ) - 月華さん» いつもありがとうございます!私のなかで女子バレー部の部長は男前!みたいな印象があるのでこんな感じになりましたwまた更新が遅くなるかもしれませんが頑張るのでよろしくお願いします! (2020年4月25日 11時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - あかひなさん» ありがとうございます!また課題が出たので更新が遅れ気味にになるので待っていてくれると嬉しいです! (2020年4月25日 11時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - お久しぶりです。受験お疲れ様です。忙しくて見にこれなくなってたら、いつの間にか男前な先輩になっててちょっとびっくり。また来ます。 (2020年4月25日 9時) (レス) id: c6dfd26815 (このIDを非表示/違反報告)
あかひな - 受験お疲れ様です。長い間書いていないと感覚が戻りませんよね。作者様のペースで感覚思いだして頑張ってください! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 29482da3b6 (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - 霧雨さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2019年7月15日 7時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももの助 | 作成日時:2019年6月24日 17時