【ハイキュー】ライバルポジは報われない【黒尾鉄朗】

報われない１ ページ3

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「クソ、とうとうくっつきやがった」


昼休み。

先ほど、仲睦まじそうに教室から出ていったあの二人を見送った後、私は机に突っ伏した。


「イチャイチャラブラブしやがって。そんなに楽しいですか？そんなにリア充見せつけて楽しいですかコンチクショー！！」


叫んだ勢いでリンゴジュースのパックを握りしめる。

しかしそれでも怒りは収まらず、ワナワナとその手を握りしめながら、パックを潰していく。


「さっきからうるせーぞ、水原」


突然頭上からふってきた声に私は顔を上げ、そいつの顔が視界に入ったことで私はゲッと顔を歪ませる。


「……うるさくないし、どっちかっていうと黒尾の顔の方がうるさいし」


「喧嘩売ってんのかなお前は？？？」


そういって、私がマネージャーをしているバレー部主将、黒尾鉄朗は、私の前の席に腰を下ろした。
おい、なぜ座る。


「そんなグチグチいってもしょうがないんじゃねぇの？どうせもう付き合っちゃってんだからさ」

さんま蒸しパンという謎のパンを開けながらいった黒尾の言葉に、私は目をふせる。


「……そんなこといったって、しょうがないじゃん。ずっと、やっくんのことがすきだったんだもん……」


そんな私の答えに口をつぐむ黒尾。


私は目に涙が浮かぶのを感じながら、さっき購買で買ったあんパンの袋の封をきった。

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