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*


【十四松】




「おりゃぁぁ!どぅーん!どぉーっつ!どっせーい!」



ベランダでは十四松が奇声を上げながら壁に激突していた。
一人でなんの遊びをしているのかさっぱりだ。



「あははっ!ゴロゴロー!ゴロゴロー!」



そんな十四松を窓からおそ松が無言で見ていた。



「なぁ、皆」



「んー?」



おそ松は部屋の中にいる五人に聞いた。

それぞれカラ松は手鏡で自分の顔を見て、トド松はスマホ。
チョロ松は求人雑誌を見て、一松は猫と遊び、
ハイ松は一人でトランプタワーをしていた。



「十四松ってさ、いつからあんな感じになったの?」



おそ松の言葉に五人は固まった。

チョロ松とトド松が立ち上がってこの場から逃げようとするが、
おそ松に肩を掴まれて止められてしまった。



「待て待て。逃げるな逃げるな。座れ」



「「…………」」



逃げようとした二人はおそ松に止められて、仕方なくその場にいることに。


ーーー



「え?そこ触れるの?」



「やめようよ…。危険な匂いしか…」



「いや俺も怖いよ?この話題。でも限界。気になってしょうがない」



一番触れてはいけないところを触れることとなってしまった事態。
六人はベランダで暴れる十四松抜きで会議をすることとなり、
円になって話題に触れようとした。



「子供の頃普通だったよね?」



「普通だった」



「ていうか、今あれは大人なの?」



「分からん」



「ていうか、人間?」



「分からんって」



トド松とチョロ松の質問にどう答えるべきか分からないおそ松。
触手や頭が取れたりする時点で人間なのかと疑うレベルだろう。



「その辺どうなんだ。一松、ハイ松」



「『っ!?』」



カラ松からいきなり名指しされた二人は体をびくつかせ、
顔を見合わせながらもまたカラ松を見た。

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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年8月12日 12時

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