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【十四松と夜食】
─グ〜…グ〜…
夜中の1時30分過ぎの出来事。
居間の真ん中では十四松が腹を空かせて寝転がっており、
彼の腹の音が居間に響き渡る。
｢十四松！ラーメン発見伝！｣
｢マジで！？｣
おそ松がキッチンでカップラーメンを見付けてくれ、
そのことを知った十四松は即座に起き上がった。
ｰｰ
カップの中にやかんに入っていたお湯を注ぐ。
｢よーし｣
後は三分待つだけ。
すると、十四松の手が伸びた。
｢十四松、まだ三分経ってないよ？｣
おそ松の指摘に十四松の伸びていた手が下がる。
そして今度はおそ松の手がカップラーメンに伸びた。
｢おそ松兄さん、まだ三分経ってない｣
十四松の指摘におそ松の手が下がる。
すると、また十四松の手が伸びた。
｢だからまだだって！｣
十四松の手が下がると、またおそ松の手が伸びる。
｢ちょっと！まだ！｣
おそ松の手が下がると、また十四松の手が伸びる。
｢おい！｣
またおそ松に指摘され、十四松の手は下がる。
｢だから！｣
伸びていた手を十四松に言われたおそ松は手を下げる。
｢こら！｣
｢まだ！｣
｢十四松！｣
｢おそ松兄さん！｣
｢ちょっ！｣
｢だから！｣
｢おい！｣
｢もう！｣
｢まだ！｣
｢まだ！｣
｢ちょっ！｣
｢だから！｣
上記の通り、我慢できずカップラーメンに手を伸ばそうとし、
兄弟から注意されるというのが続いていった。
何回も何回もそれは繰り返されていく。
｢あーーーーっ！我慢できなーい！｣
｢どうすんの？｣
頭を抱えるおそ松に十四松が声をかける。
おそ松が考えた行動というのは…。
｢よし、縛ろう｣
とんでもないことになった。
─3分後。
カップラーメンが出来ておそ松は震えた手で箸で取ろうとする。
我慢しようとかなりロープで縛られた二人は縛りすぎたせいか、
カップラーメンが食べれないという結果になったのだった。
ｰｰｰｰｰｰｰ
【十四松とコミケ】
あるコミケ会場のこと。
｢え…。嘘でしょ…？同人誌？嘘でしょ？ホントに…？｣
コミケに来ていたチョロ松が同人誌を売っている人を見る。
そこには十四松とハイ松が座っていた。
｢お前ら何やってんの！？｣
｢あっは！｣
｢十四松も結構びっくりなんだけど…。なんでハイ松兄さんまで？｣
『売り子頼まれちゃって…』
｢そ、そうだったんだ…｣
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年8月12日 12時
