○十四松まつり ページ13
*
｢｢｢らっせーらーらっせーらー！らっせーらっせーらっせーらー！｣｣｣
外にはハッピを着た沢山の十四松が見越しをやっていた。
｢よっはっ！はいやっ！よいしょー！｣
中には太鼓を叩く十四松や笛を吹く十四松までおり、
そんな十四松の兄弟である六人は唖然とした顔で見ていた。
『｢｢｢｢うわぁ…！十四松まつりだぁ…！｣｣｣｣』
｢えぇっ！？十四松まつりってこういうことなの！？｣
十四松祭りを楽しそうに見ていたチョロ松以外の五人は
各イメージカラーのハッピを着て十四松化した。
｢うわぁぁぁぁっ！！！！｣
唯一十四松化をしていないチョロ松は
十四松化した五人を見て驚きの声を上げていたのだった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
【十四松と爆弾】
あるビルの上。
そこには警察である一松とトド松が時計を確認したり、
前に隠されてあった爆弾を見ていた。
｢…………おいまだか。何をやってるんだ爆弾処理班は…｣
｢そろそろ限界ですね…逃げましょう…｣
｢馬鹿野郎！俺達が逃げたら町を消し飛ぶんだぞ！｣
｢しかし…｣
｢くっそぉ…！早く来てくれ！爆弾処理班…！｣
カウントダウンは進んでいく。
このままでは町中だけでなく、一松やトド松までもが
爆破に巻き込まれて死んでしまうだろう。
その時だった。
ドアが開くとそこには防衛服を着た人物。
二人が求めていた爆弾処理班で問題ないのだろう。
─バタン
一松は咄嗟にドアを閉めた。
｢トド松｣
｢はい｣
｢今のは現実か？｣
｢現実です｣
｢なんか居たな｣
｢居ましたね｣
｢もう一度開けてみるか｣
｢はい｣
ゴクリと生唾を飲み込んだ一松はまたドアを開ける。
そして変わらず、防衛服を着た男が立っていた。
─バタン
一松はまた扉を閉めた。
｢居るな｣
｢居ますね｣
｢こういう場合どうしたら良いんだ｣
｢いや、どうしたら良い…｣
すると、トド松の言葉を遮るかのようにドアは開き、
防衛服を着た男が持っていた銃で爆弾目掛けて撃っていた。
｢あぁっ！え、あっ！あぁっ！｣
爆弾の傍にいたトド松は銃弾を全て避け、慌てて離れた。
｢おい君！何しているんだぁ！｣
｢爆弾を処理しに来ました！｣
｢いやどういう処理の仕方だ！｣
すると、銃弾が爆弾に当たる。
｢えええ！！？！？｣
トド松と一松はそのまま飛ばされていき、
十四松は壁にめり込んで気絶していた。
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年8月12日 12時
