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○逆襲のイヤミ ページ35

*



ある一人の人物にスポットライトが当たった。



「イヤミザンス。突然ザンスがミーはこのアニメに不満があるザンス」



そこには椅子に座ったイヤミが真剣な顔で話しており、
足を組んで自分の不満を話し始めた。



「かつての【おそ松くん】といえばミーが主役!
ミーのギャグを大人や子供みーんな真似したものザンス!
でも!【おそ松さん】になってミーの出番は激変!

まさかの七つ子がメイン!シェーーッ!
しかも七つ子なのに個性が…シェーーッ!
そしてアイドル!シェーーッ!!!」



昔のアニメが自分が主役だったにも関わらず、
七つ子に主役、そして出番が取られてしまい、
イヤミの不満は今ここに頂点に達していたみたいだ。

一列に並ぶ七つ子をチョップし、七つ子の日常風景を足蹴りし、
最後にF7となった七つ子をむしゃむしゃと食べていた。



「でも安心するザンス!今日もってミーが主役に返り咲くザンス!
ペッ…。うっひょっひょっひょ!

ミーの復活劇!チミ達も見たいザンショ?シェーーッ!!!」



そんなイヤミの逆襲が今、始まろうとしていた。



ーーーーーーーーーーーーーー



─パンッ!パンッ!



ワーワーと歓声が響き渡る。



〈さあ、全国のダメ人間の皆さん。
今日も誰か偉い人に怒られていますか?
アニメおそ松さん主役争奪レースイヤミカートのお時間です。

優勝すれば誰でも主役!人気・性格・性癖・学歴・離婚歴。
これ関係ありません。勝てば即座に来週主役です。
それではルールと気になるコースを説明しましょう〉



パッと画面に出てきたのは数々の説明。
そしてコースが色々と複雑なこと。
それが流れてきたのはほぼ2秒くらいだった。



〈えーこんな感じです。では、選手紹介です。
エントリーナンバー1番、松野おそ松。
マシンはおそカート。名前的に遅いのかもしれません〉



【No.1 おそカート】



おそ松が乗っているのは至ってシンプルな赤いミニ四駆。



「勝ったら主役?んなの俺が勝つでしょ!
だって主役だし!てかさーここまで番組を引っ張ってきたの誰だと思って…」



おそ松が喋っている際に観客からは生ゴミやら岩をぶつけられて、
調子に乗ったせいでかなりの批判の声が寄せられていた。



〈おっと、全く指示されておりません。好感度が異常に低い〉



「なんでよ…」



明らかに性格から好感度が低いらしい。

色んな物をぶつけられたおそ松はその場から落ちてしまった。

○→←○



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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年8月12日 12時

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