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〈2番、松野カラ松。
マシンはカラ松 AGOGO。あ、イタいイタいイタい〉



【No.2 カラ松 AGOGO】



カラ松が乗っているのはバスタブ型の車。
しかもサングラスもかけて片手にはワインまであった。
走る気があるのか否か。



「はー、主役か…良いだろう引き受けた。
俺が主役になったら新アニメ…〈3番ー〉
っておーい!この冷たくあしらわれるパターンをなくしてやるからなぁ!」



カラ松の話を遮って次の選手に移るアナウンサー。
この扱いも前々からどうも気になっていたみたいだ。



〈3番いきましょう。松野ハイ松。
マシンはORANGELINE。おっと、本人混乱しております〉



【No.3 ORANGELINE】



ハイ松が乗っているのは車の名前は危ないが
てっきり元ネタと同じようなトランザム20000ではなく
オレンジ色のレトロ感ある車だった。

ハイ松は焦ったように周りを見渡していた。



『てっきり皆仲良く楽しくドライブするのかなって思ってたけど、
まさか主役争奪戦って思わなかったに決まってるじゃん!
あ…だけど、僕なりに精一杯頑張ります!』



〈レースの趣旨を理解していなかったようですママ松。
こういうの言ってくる人は大抵優勝の取り方がエグいです〉



辛辣なコメントを残し、次に4番へ回した。



〈続いて4番いきましょう、松野チョロ松。
マシンはチョロシコスキー号です〉



【No.4 チョロシコスキー】



チョロ松が乗っているのはトト子の顔がプリントされた所謂痛車。
後ろには十円玉を貼り付けていた。
そして本人はペンライトを付けたハチマキを縛って気合いを入れていた。



「絶対勝って!主役になって!トト子ちゃんとけっこーん!
ぽっぽっぽ!超絶可愛いよ!トト子ーーー!!!」



〈気合いが違いますシコ松〉



どうやら、主役になったらトト子と結婚したいらしい。
トト子の顔がプリントされた車に頬を擦り寄せて
チョロ松は恍惚な笑みを浮かべていた。



〈5番、松野一松。マシンは…〉



【No.5 ドテラね】



「え、紹介とか良いよ。主役?無理無理無理。
人に注目されたくないんだから。あーキッツい」



〈走る前から棄権しています〉



マシン紹介をしようとするが一松から止められ
何故このレースに参加したのかすら分からない傾向。
こたつ型の車に猫を住み着かせ、お茶を飲んで一息ついていた。



〈6番、松野十四松。マシンはザ・ブルペン。
この人もレースの趣旨を理解していません〉



【No.6 ザ・ブルペン】

○→←○逆襲のイヤミ



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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年8月12日 12時

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