無敵の双子ちゃん。参

９７episode ページ4

【you.side】






『それ何？』






「前にデートしたときのやつだよ。あの時はごめんな」








三ツ谷はそう言って袋を手渡してきた









『あ、ピアスとピアッサー！』







「あとこれもやる」







三ツ谷はそう言ってピンク色のピン留めをくれた









「ルナとマナと選んだんだ。そしたら２人が絶対これがいいって」








ルナマナちゃんが…？？








なんて良い子達……








『嬉しい…ありがとうっ！！』







「おう！ それと耳、いつでも開けてやるからな」






『なら今開けて？』







「今！？」







まさか今開けると思ってなかった三ツ谷は驚いてそう声を上げた








『いつでもいいんでしょ？なら今がいい』







「ふっ、ほんとワガママな彼女さんだ」






『うるさい』







少しだけ耳を冷やしてから三ツ谷はピアッサーを耳に当てる







「力抜いててな」





『うんっ』





「それ力入ってんだワ」









暫くすると耳に少しだけ痛みを感じた







でもそこまで痛くなかったよ！








『わっ、穴開いてる！』






「今さっき開けたからな。暫くは清潔にしとけよ。炎症起こしたら大変だ」





　

『わかった！ありがと！』






「こちらこそ。チョコレートありがとな」









三ツ谷はそう言って帰ろうとする








そんな三ツ谷の背中に私は抱きついた








「……ぇ」







『大好き…』









静かな空間が私達を包み込んだ










「スズから来てくれんの初めてだからつい固まっちまった…」












『へへっ、たまには良いでしょ？』








「あぁ、大歓迎だよ」









ずっとこのままで良いのにな










「…スズ〜ストーブ当たりながら食べたらチョコ溶けた、あ」






「『…うわあ！！！』」










というわけにはいきません

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