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115episode ページ22

【you.side】






そのままイザナと鶴蝶…君は地面に倒れた








「なんでっ、なんでイザナが下僕を庇う!?」








「…ったくよ、下僕のクセに手がかかる…、体が勝手に動いちまった…」








「マイキー、オマエに話しておきたいことがある」








イザナがそう言うと万次郎はイザナに歩み寄る







「天竺の負けだ」






「イザナ…」





「イザナ…なんでオレなんかかばった!?オマエは王だ。オレをゴミのように捨ててでもオマエの時代を創らなきゃいけないんだ!!それが王だろイザナぁ…」









訴えかけるようにイザナにそう言う鶴蝶君







「ゴメンな、鶴蝶…でもオレにはオマエしかいないから」







イザナはそう言って笑った








「マイキー…オマエはオレを救いたいって言ったか?」







「兄弟なら当然だ…もう喋るなイザナ…」







イザナは震える声でお母さんに出会った話をし始めた








「オレは真一郎ともオマエともスズともエマとも兄弟なんかじゃない…誰とも血がちながってないんだよ」









いつの間にか歩み寄っていた私はイザナの顔のすぐ横に座り込んだ








『血が繋がっていなくたって私達は兄妹だよ…?』








「…でもな、スズ。血が繋がってなくて良かったってコトもひとつだけ、あったんだ…」







イザナはそう言って私の頬に手を添えた







「妹を、スズを、兄妹としてじゃなくて…ひとりの女として好きになれた事だ…」







「イザナお前…言わないつもりだったんじゃ、」






「これくらい許せよ下僕…、最期なんだか、らさ、」






イザナの血塗れになった特攻服に涙がどんどん染み込んでいった








「なぁマイキー、…オレが救えるか?救いようねぇだろ…?」










するり、と私の頬からイザナの手がすり抜けた








『イザナ……?』








誰が呼んでももう声は無かった









鶴蝶君がイザナの直ぐ側に寄って涙を流してイザナに喋りかける









「オレらは…上手にいきられなかったな…」









その直後に雪が降り注ぎ、万次郎が声を上げた

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チェロ - 更新有難うございます。スズさんの為に決断したマイキーですが、東マンの皆と幸せになって欲しいです。大変だと思いますが更新楽しみにお待ちしております。宜しくお願いします。 (2021年12月12日 20時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)
チェロ - 更新お待ちしております。よろしくお願い致します (2021年12月10日 0時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2021年11月28日 18時

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