歌い手病院『市立海の街病院小児科病棟』 (ページ38)

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ーろんsideー

テーマの夏祭りに沿うように意見を出していく。

お祭りは、言った記憶なんてないけれど

るすすんが教えてくれたからそれを思い出しながら提案していく。

生「ありがとう！三人のお陰で早めに決まったよ。」

生「じゃ、今日は看板とかを出来るところまで進めよっか。」

私は一枚、真っ白のポスターとマッキーを渡された。

意味を理解して、机で作業を進めた。

ろ「出来たぁ！天月くん、見てみｔ・・・！？・・・」

よろけた。急に立ったからクラっと来たみたい。

でも、今のだったら思いっきり転んだはず・・・？

天「・・・あっぶねぇ・・・大丈夫？ろんちゃん。」

天月くんがとっさに手を出してくれたから何もなくて済んだ。

でも、まだちょっと、くらくらする・・・

ろ「うん、大丈夫。それより、見てよ！かわいいでしょ？」

天「そうだね～。でも、ちょっとこっちきて？まふくん、ちょっと席外すから～！」

ま「はぁ～い！」

ん！？！？！？！天月くん？私を抱いてどこに行くの？

ちょ・・・ちょ・・・ちょっと・・・

ろ「えっ・・・・？あ、あの・・・・？！・・・えぇ・・・？」

天月くんの腕の中でジタバタ暴れる私を見て言った。

天「暴れると、辛くなるよ～。」

正論を言われて、一度黙る。

連れて来られたところは、保健室。

天「保健の先生、ベット借りまーす。」

保「あれ、翔太君？どうしたの、その子。」

天「ちょっと、ヨロっときちゃって・・・」

天月くんと、保健の先生？は知り合いなのかな？

そんなことはどうでもいい。

天「熱、測らせて？」

そういって、おもむろに体温計を脇に挟む。

数十秒後、音が鳴った。

天「３６．８・・・大丈夫かな。水、飲んどこうか。」

差し出されたコップの水を飲んだ。

少しは楽になった。

ろ「ねぇ、もう戻ったらダメ？」

天「何言ってんの？早くしないと、まふ君たち心配するよ？」

天月くんは、私を抱き上げて教室へ戻っていった。

落ち着いて過ごすように言われたので

黙って、ポスターを描いていた。

生「もう１７：３０なので、解散です！お疲れ様でした！」

Aちゃんは天月の手を引いて歩みを進める。

それに追いつこうと一生懸命走った。

天「これこれ、走んないの。おいで？」

天月くんの広げられた腕に収まり、抱きかかえられる。

ま「どうしたの？調子悪い？」

ろ「うん、まぁ。」

眠くなってきて、とうとう意識を手放した。