歌い手病院『市立海の街病院小児科病棟』 (ページ35)

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ー歌詞太郎sideー

８月２０日

今日から店長君は学校が始まって、研修も昨日で終わり。

・・・のはずだったんだけど。

歌「店長君？今日から学校でしょ？」

そう、声を掛けてみると、こちらを向いてニコッと笑った。

店「コゲ、怒んないでよ。いい知らせが入ってさ。
　学校側のはからいでこうなってるの。」

歌「学校側のはからいとは？」

店「実はですね・・・！」

店長君は喜びを抑えながら話してくれた。

店長君の通っている学校の兄弟校のここの近くの高校が
この病院に入院している子たちにとある招待があったらしい。

内容は、学校体験。それと学校祭の見学。

そこの高校には将来、医者や教師になりたい子がいるらしくて
高校の生徒さんにも、ここの子達にもいい経験になるからぜひ、来てくれと。

店「あの高校自体、１クラス５～１０の小さい学校でして。
　みんな来てほしいって。で、志麻君とセンラ君は体調が優れていれば
　主催側に回ってほしいそうですよ？」

少し悩んだ。確かに、この子たちは世間一般を知らない。

行かせた方が良いだろう。

ただ、子供４人連れてとなると・・・

店「大丈夫ですよ。学校祭の前日から学校祭１・２日目の３日間ですよ？
　この子達だって地質中学生ですよ？」

歌「あぁ。お願いするよ。Luz君も一緒でいいかな？」

う「ほんとにいいのかよ！？行くのはいいけど、志麻とセンラは？」

坂「あいつら、行きたくないっていうだろ！？」

あ～あ・・・怒らせちゃった。Luz君がいるからいけると思うんだけど・・・

どうしようかな？

えっと・・・確か・・・

歌「学校が違うよ。大丈夫。店長君が着くって。店長君じゃだめかな？」

実際、店長君はこの高校の卒業生。

しませんの二人の学校は隣の学校だし、何かあればこの２０日間余りで学んだことを生かして
店長君に対処してもらう。

ここまで、良く出来た話は無いと思う。

う「んじゃあ、いい・・・」

坂「あ、でも、二人に連絡先教えとこう。そっちの方が安心する！」

ここの二人は過保護なのか、心配性なのか・・・

あ「なぁ、かしたろ？なんかあんの？」

歌「A、来週から本当の学校に行けるよ！」

ろ「るったんのとこ、偽物の学校なの？」

そ「違うよ、ろん。なんていえばいいかな・・・」

天「るったんの所は本物を小さくしたみたいな学校。」

ま「じゃあ、おっきいんだ！」

天「そうだよ！おっきいんだよ！」