止まってしまった時計 【Y.T】

傷跡 ページ33

［ガラガラ］





「おはようございます・・・？」





生徒1「Aちゃん！

3週間も休んでどうしたの？」


生徒2「そーだよ！」


生徒3「なんで3週間も休んでたの？」


生徒4「病気？」


生徒1「休みすぎててビックリしっちゃった。」


生徒3「ねー。」


生徒5「普段Aちゃんほとんど休まないのに

急に3週間欠席って。」


生徒2「まぁ取りあえず元気そうでよかったー」





・・・え？


みんなどうした？



喋った事ないのに・・・。




生徒6「あっ。

そう言えば、元彼大丈夫？」


「なんで知ってるの？」


生徒4「ほとんどみんな知ってるよ？」


「え、なんで？」


生徒7「Aちゃんは知らなかったかもしれないけど、

あの人ずっと纏わり付いてたじゃんか。


だから、もしかして【束縛】してんじゃない？って。」


「お、お見事です・・・。」


生徒5「やっぱり。」


生徒2「みんな色々探ってて、

Aちゃんが休んでた間には


もう確実に近いところまで分かってきたんだよね。」


「凄。」


生徒「(笑)」




この人達には隠し事できないな(笑)





「あ。」


生徒1「ん？」


「あの人今どこ？」


生徒3「多分、









・・・理科室前の暗い廊下のとこじゃないかな。」


「なんでそんなとこいにいるの？」


生徒6「・・・教室に居場所がないの。」


「な、なんで？」


生徒7「いじめとかじゃないんだけど・・・

ねぇ？」


生徒4「うん。」


生徒2「嫌われてるし、

軽蔑の目で見られるからねぇ。」


「そ、そうなんだ。」






〇〇の事は嫌いだったけど、



だからって


教室に居場所をなくしてまで

復讐を望んではいない。



ちゃんと別れたいし、

居場所を取り戻させたい。









.









.






だから、









『理科室前の暗い廊下』に行ってくる。

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