第63話ッ!! ページ22
Aはちらりと大きなガラス張りの部屋を見渡した。
だが、外の景色は見られない。何故なら、全て分厚いカーテンを閉めているからだ。
そして、目線を目の前に居る男にやる。
ワイングラスを片手にするその姿は絵に描けるほど美しい。
男はAを見るとくつりと笑った。
「さて、話してもらおう。」
『分かった。』
__________
______________
Aは乾いた喉を潤す為に、テレンスが淹れてくれた紅茶を一口飲んだ。
『俺の能力はもう知っているよな。』
「自分と知り合った、またはすれ違ったりしたスタンド使いの能力はあの本に記入されその記入された能力を自由自在に使う事ができるのだろう?」
『そうだ。他にも人間を閉じ込めたり、スタンドを吸収する事もできる。』
「領域を踏み外した能力だな。」
その言葉に苦笑いしつつAは続けて口を開く。
『……そして、もう一つ。もう一つ、これはもう使う事がない…というか使いたくない能力がある。』
「ほう、…使ったのか?」
『あぁ、使った。その代償は“時間”だ。』
「「!!」」
「…」
その場にいたテレンスとヴァニラは目を見開いた。
DIOは特に何も言わず、その先を話すように視線を送る。
『俺はあの時、その能力を使った後に別の能力も使っていたから代償はどんどん大きくなっていった。』
「…その時間というのはまさか、」
『そう…気付けばこの町に居た。俺の代償は、10年の時間だ。だから、何処で何をしていたかと聞かれても10年丸ごと記憶がない。』
DIOは考え込んでいるのか、顎に指を当てじっと視線を下に向け、再びAの方を見た。
「代償を払わなければならない程の能力。言わば、禁忌の能力。」
『……』
Aは内心焦っていた。
何せ自分はその能力を敵に使い、救ったのだから何を言われるのか焦る。
そんなAをDIOは見透かすかのように呆れた口調で言った。
「今さら何も言わん。お前が此処に居る、それだけで十分だ。お前もその能力はもう使う気はないのだろう?」
『あ、あぁ……もう、使わねえ。』
「時を止める能力よりも禁忌の能力。」
そして、DIOは目を見開きAの顔を見た。
そんな事も出来るのか、そういう顔で。
「まさかだがA。
お前の能力は…
.
.
_______人を蘇生する能力も可能なのか?」
第64話ッ!!→←イラスト夢主＆DIO ※Noな方は飛ばして次へお進み下さい
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RUGI(プロフ) - ステラさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2019年6月1日 15時) (
レス) id: 0b3527e0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ - 初コメント失礼します。とても面白いです！しかもイラストが上手…更新待ってます！ (2019年5月28日 17時) (レス) id: 518208ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます！！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 0b3527e0e3 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - こういう小説を待っていました！！とても面白いです！更新頑張ってください！！ (2019年5月9日 22時) (レス) id: f38bb46244 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！イラストは自信がなかったのですがどうしても描きたくなって…笑また機会のある時に描かせて頂こうと思ってます！これからもよろしくお願いします！！ (2019年5月7日 18時) (レス) id: 0b3527e0e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2019年4月30日 10時
