第62話 ページ14
「そないしても、帝統さんあれは格好ええわ。」
「いやキレてただけやないですか。謙也さんは目ぇかっぴらいたまま固まってて、ほんまにマヌケ面でしたわ。」
「何やと財前！お、お前なんか録画してたやないか！！」
『それは本当か、忍足君その2。』
「なんでやねん！何で俺が2の方や！！」
「「そこかよ！！」」
「何や？なら俺が忍足その1かいな。」
「いやもうそれ名前で呼んだ方が良くね？」
意外にも真面目な事を言った向日岳人であった。
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翌朝、さて今日はどうしようかとみんなより早く朝食を食べてカゴを消毒液で拭きながら考えていると、扉が開いた。
『…』
「……」
いきなり過ぎてどう反応しようか。
目の前には4人。
もう誰か分かるだろう。
ちょ、ちょ、何か近付いて来たのだけど。
「…ごめんなさい。」
謝られた。
光栖川に続き3人も頭を下げた。
この場合、どうすればいいのだろうか。
『ああ、うん。』
「昨日、帝統さんの言葉で目が覚めたわ。生半可な気持ちだったのは、私達の方。」
「あの後、跡部君に怒られちゃった。帝統さん、1人でやらせてごめんね。」
「ほな、中仕事で手伝う事、教えて欲しいねんけど…」
「みんなで分割してやらへんか…？」
私達5人は顔を見合せ、苦笑いで頷いた。
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Aが立海にタオルなどを渡す。
そんな彼女に幸村は安心した様に笑った。
「上手くいってる様だね。」「ふむ、いい事だ。」
『お陰様で。』
「話し合うという事が大切だという事ですね。」
「話し合い…？帝統キレてたよな？」
『何か言ったかな、丸井君。』
「いや、俺じゃねぇけど言ったぜ。ジャッカルが。」
「俺かよ！！」
合宿前の見慣れた光景に、Aは呆れつつ口元を緩め、肩を震わせた。
『…ふ、…ははっ、』
その微かな笑い声に今まで騒がしかった立海のメンバーは、目を見開く。
全員、Aを凝視するものだから、今度は彼女が何だという顔をする。
「A先輩…わ、笑った…」
『いや普通に笑うけど。』
「いや、いつも真顔かキレてるかのどっちかぜよ。」
『いつもキレとらんわ。…じゃあ何さ、幸村君みたいに馬鹿笑いをしろと。』
「ふふ、誰が馬鹿笑いしてるって？」
「いいデータだ。」
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こころ(プロフ) - 面白くて非凡人シリーズ全部見てます。更新楽しみにしてます。 (2022年9月6日 3時) (
レス) @page27 id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月24日 14時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - えっ神ですか､好きです!更新応援してます!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 面白くて何回も読み返してます！帝統ちゃんと寿三郎先輩の絡み好きです。更新頑張ってください (2021年2月6日 9時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 帝統ちゃんの性格やその他もろもろ大好きです！お話しの内容も面白くて最高です！大変でしょうが、更新頑張ってください！！ (2021年1月15日 3時) (レス) id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月12日 17時
