記録その卅肆 ページ35
『黙って帰ってったけど。俺、何かしたか。』
「さあ、Aが心が折れるくらいボコボコにしたんじゃないのかい。」
『ボコボコにしねえ。』
「人間だけどある意味鬼だよね。」
『?俺は人間。』
「そして自覚なし。はぁ…」
童磨は溜息を吐いた。
段々と童磨は人間らしくなりつつある。
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「あら、Aさん。」
『カナエ、いきなり来てごめん。』
「全然大丈夫ですよ。しのぶなら庭にいるわ。」
『ありがとう。』
Aはしのぶに用があるので庭へ向かった。
途中でアオイなどに会い軽く挨拶を交わし、庭に着く。
「あら、Aさん。いらしてたんですね。」
『うん、さっきカナエに会ってきた。いきなり来てごめん。』
「全然大丈夫ですよ。いつものですね。」
『あれより強力なものはできたか?』
「それはまだですが何れは作るつもりです。」
さあこちらへと案内されるまま、Aはしのぶの後をついていく。
途中、医務室に通りかかったとき、花札の耳飾りをした炭治郎と目が合った。
「Aさん?」
『ん、ごめん。行こう。』
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「おい、どうしたんだよ炭治郎。」
「今、しのぶさんと一緒にいた男の人…」
「男だと…………………!?」
黄色い髪の少年は炭治郎の胸ぐらを掴みわさわさと揺する。
炭治郎は慌てて止めて、もう一度向こうを見た。
「あの人…何処かでにおいをかいだことがあるなって思ったんだ。」
「男…、男だとぉぉぉーーーーーー!?」
「っておい善逸!!全く聞いてないな?」
「猪突猛進!!猪突猛進!!おい特訓しようぜー!!」
「わーーーッ!!伊之助お前謝れ!!」
善逸に頭から突進した為、その勢いで床に頭を打ち涙目になりながら伊之助に怒り出す。
それを止める炭治郎…この3人の大きな声はAの元まで届いていた。
『だいぶ癒えたみたいだな。』
「あら、彼のことを知っているのですか?」
『
「貴方には隠し事が出来ませんね。」
『なら嘘はつかないでくれよ。』
「ふふ、善処します。」
そう言ってしのぶはAに液の入った小瓶を渡す。
Aが此処に来た理由はこの小瓶であった。
「全く、自分の体で実験だなんて危険ですよ。」
『大丈夫。毒の耐性はちゃんとあるから。』
「そういう問題ではありません。」
自分の体を大事にしてください。
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです!続きはつくらないのですか? (2021年7月13日 19時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは!もう更新はされないのですか??とてもいい作品でもっともっと読みたいです!!更新待ってます! (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます!神作品だなんて本当に嬉しいです!!これからも更新していくのでよろしくお願いします!! (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます!記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2019年12月27日 21時