記録その廿壱 ページ22
Aから手紙が届いた。
私はその内容を見て驚いた。
私を救った力を使って鬼を人間に戻すことが出来たのだと書いてあった。
書いてある内容を見て、私はあまねを呼んだ。
「行冥とカナエ、しのぶを呼んできてくれないかい?」
手紙の返事に此方に来て欲しいと書いた。
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「…来たか。カナエ、しのぶ。」
「悲鳴嶼さん、こんにちは。」
「…あぁ、…傷は大丈夫か?南無阿弥陀仏…」
「はい、おかげさまで。ですが、“柱”はしのぶが継ぐことにします。」
「姉さん…」
すると、そこへ産屋敷が現れ頭を下げる。
「やあ、いきなり呼んでごめんね。今日はみんなに会って欲しい人がいるんだ。」
産屋敷の言葉に悲鳴嶼は心当たりがあるのか、顔をあげると微笑まれる。
そして、襖が開くと同時に2つの影が現れる。
「!!」
「なッ!?」
目を見開いて声を上げたのはしのぶだった。
それは信じられないようなものを見る目で現れる人物を見る。
「あれぇ、前に食べ損ねた女の子達だあ。いてっ。」
『余計なことを喋るな。耀哉、行冥、久しぶり。』
部屋へ入りその場に2人は座る。
Aは強い視線を感じるが、今は産屋敷の言葉を待つことにした。
「久しぶりだね。怪我も無くて安心したよ。」
『怪我は滅多にしねえよ。』
「Aは無茶ばかりするからね。」
鬼殺隊の長である産屋敷と砕けた口調で話すAにカナエとしのぶは驚いて見ていた。
それに気付いた産屋敷は微笑むと、2人の方を見た。
「カナエ、しのぶ。彼は私の友人のA。私が今こうして元気でいられるのも彼のお陰なんだよ。」
『どうも、Aだ。』
Aが軽く頭を下げると2人も頭を下げた。
「あの時は助けていただきありがとうございました。お礼も言えずにすみません。…ほら、しのぶもお礼を言いなさい。」
「でも姉さん、隣にッ…「しのぶ。」」
「その話はこの後するでしょう。今は助けてくれた彼にお礼を言うべきよ。」
「!!ごめんなさい。あの、助けていただきありがとうございました。」
『いや、全然大丈夫だ。お前も傷が治って良かった。』
Aはそう言い、隣を見るとそれに気付いた童磨はにこにこ笑う。
Aは溜息を吐いて産屋敷を見た。
「彼が、鬼から人間になったのかい?」
「「「!!」」」
その言葉にAは静かに頷いた。
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです!続きはつくらないのですか? (2021年7月13日 19時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは!もう更新はされないのですか??とてもいい作品でもっともっと読みたいです!!更新待ってます! (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます!神作品だなんて本当に嬉しいです!!これからも更新していくのでよろしくお願いします!! (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます!記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2019年12月27日 21時