Jeanne4. ページ4
++
「____太宰さん、今回は引きましょう
しかし人虎の身柄は必ずやつがれら、
ポートマフィアがいただく」
「…なんで?」
優しくて、心地の良い声で太宰さんは元弟子に
そう聞いた。
「簡単な事__
その人虎には闇市で懸賞金がかけられている。
懸賞金の額は70億」
70億円という数字はでかい。
さすがの太宰さんも感心したように吐いた。
「それは随分と景気のいい話だねぇ」
「…探偵社にはまた伺います
ポートマフィアが必ずその70億を奪う」
「では…武装探偵社と戦争かい。
…やってみたまえよ
___やれるものなら」
太宰の挑発に樋口さんは目を見開いた。
怒りに任せて早口になった彼女は声を荒らげる。
「____零細企業ごときが…!
我々はこの街の暗部そのもの…
この街の政治、経済ことごとく根を張る…!
たかが十数人の探偵社ごとき三日も立たず灰と消える!!
我々に逆らって生き残った者などいないのだぞ!!」
樋口さんの殺気立った声に太宰さんは呆れながら
「知ってるよ…そのくらい」
と口からこぼした。
「_____然り
他の誰よりも貴方が一番知っている____
元 ポートマフィアの太宰さん」
元 ポートマフィア 幹部 太宰治
異能力 人間失格
______
___
「_____久しぶりだね、ジャンヌ」
「__その名前を貴方が呼ばないで。
貴方の事なんか嫌い」
芥川さんと樋口さんが撤収し、その場には私と太宰さん__探偵社の重症を負った二人と人虎だけが残った。
彼に異能力の発動を阻止された不満__それも含めた色んな感情が胸の中で混ざりあっていて、息苦しい。
「____A」
私よりも10cm以上高い場所から私の名前を呼ぶ声がふわりと聞こえる。
「4年ぶりかな」
「知りません」
肩に軽く置かれた手を振り払って踵を返した。この場にいる用もなくなったので帰宅しようと足を動かす。
「____ポートマフィア幹部
A ジャンヌ スワン__
17歳にして幹部に所属
その美しさ故にポートマフィアの誰もが
君を崇拝し大切に守っている。
………幹部の君が、ましてや首領や中也達に無闇に外に出るなと言われ続けていた君が
どうしてマフィアのヒエラルキーの下位に位置する構成員達と同じ仕事をしていたのかな
___命令、本当は受けてないでしょ?」
604人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー大好きなんで嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月5日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です!笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます!(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…?フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちっぽけ | 作成日時:2018年1月17日 0時