マイクを置いて。 2

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Aside




2年ぶりの大阪城ホール。
2年ぶりのライブ。今はやる側じゃなくて見る側なのに妙に緊張する。





ジャス民「ｷｬｱｱｱｱ…!!」





会場に入ってすぐ幕が上がった。
ステージの上に現れた7人はすごく輝いていて楽しそうだった。





貴「頑張ってるんだ。」




私はみんなが必死に歌ったり踊ったりしているところを見てすごく安心した。
私がいなくてもちゃんとやれてる。






遠くの方から神ちゃんが走ってきた。
キョロキョロしたり、しげと話したり。ステージ上で何してるんだろ？そう思ってみていると目が合った。





神山「見つけた…」




貴「神ちゃ…ん」





神ちゃんは私を見つけると、ピースサインを出してはけていった。






私は確かに見た。口パクだけど「見つけた」って言っていた。





私は立ち尽くし、周りの目なんか関係なしに涙が出てしまった。





重岡「後半盛り上がっていこうぜ！」




Jrコーナーが終わり、後半が始まる。
何度かメンバーが目の前を通った。
その時には必ずピースサインをしてくれる。






貴「帰らなきゃ…迷惑になる前に…」





頭ではそうわかってた。だけど、身体が動こうとしなかった。






帰る、帰らないを迷っているところで最後の挨拶になってしまった。




桐山「え〜、今日は俺たちのために大阪城ホールに集まってくれてありがとうございました。」





桐山「今日はね、ちょっと俺たちの昔の仲間の話をしたいと思って。」




あっくんのその言葉で、帰る準備をしていた私の手は止まった。

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