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Aside





桐山「今日はね、ちょっと昔の仲間の話をしたいと思って。」






私はあっくんの言葉を聞いた時、心臓がドキッとした。
会場はざわつき始めて、2年前みたいだな〜なんて思い出す。





桐山「知ってる人も知らん人もおるかな〜。2年前、俺達にはもう1人の大事な仲間がおったんよ。」






桐山「その仲間の名前はA。じつは今日来てくれてるねん。」





あっくんの言葉と共に会場のざわめきは大きくなり、私の周りの人はキョロキョロしだす。
一応マスクはつけるけどいつバレるか…





桐山「俺たちはAをずっと待ってました。A、今日は来てくれてありがとう。」





私は涙が止まらなかった。





桐山「俺たちは怒ってないよ。あの時、Aはわざと俺たちのことを突き放したけど、俺たちはそんなこと怒ってない。」




何人かのジャス民はその言葉の意味に気づいてるのかな。
中には泣いてる子もいて。私はそれを見て心が苦しくなった。





桐山「実は、きみへのメロディーを歌ってへんのはAの為。覚えてるかな?Aが歌ってたパート。俺たちはあそこをA以外が歌うなんて考えられへんかった。」





この言葉を聞いた時、胸が苦しくなった。
わたしのせいで、私が辞めたから。逃げたからあの歌を歌わなかったんだって。





貴「私のせいで…」





桐山「これはAのせいとかじゃないねん。歌うのが…ただ怖かっただけ。」




あっくんは私の心を読み取ってるかのように、まるで、私のことが見えているかのように言葉を続けた。





桐山「どうも歌詞がAと重なって、歌うのが怖くて逃げてた。これを歌ったら、本当にAとの最後の繋がりが消えてしまうんちゃうかって。」





私の顔は涙でぐしゃぐしゃだった。
下を向き、みんなの顔をまともに見ることができなかった。





桐山「でも、今日はきみへのメロディーを歌います。俺達にはもう怖がるものなんてないから。」






桐山「顔上げて、俺たちのことしっかり見て?Aのことを知らん人も、知ってる人も俺たちの一番大事で、一番好きなこの歌を聴いてください。心を込めて歌います。」







あっくんがこの曲振りを言う日が来るなんて思ってもなかった。






桐山「聴いてください。」








全員「「きみへのメロディー。」」

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Kaede(プロフ) - 一気に全部読ませて頂きました。本当に最後の歌詞の部分に合わせて曲を流したんですけどもう自然と泣いちゃいました。もっと早くWEST.に出会ってたら、もっと早くこの作品に出会えたのにって思います。本当に最高です! (12月3日 0時) (レス) id: ecb060ec36 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 本当に心から良かったと思えた作品です。ありがとうございました。 (2019年8月23日 9時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
神重望 - 号泣しました (2019年5月28日 0時) (レス) id: 39fe9d01a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 号泣です!笑この作品を読めてよかったです!ありがとうございます! (2019年2月12日 2時) (レス) id: 698b5142f2 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 号泣ってこの小説の為にある言葉という事を知りました。この占いツクールというサイトで1つ学びました。ありがとうございました。 (2018年11月30日 23時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作成日時:2018年2月12日 0時

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