マイクを置いて。

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Aside




着替え終わって椅子に座り、メイクさんに髪の毛と顔をセットしてもらう。
人にこうやってしてもらうのも最後なのかな…
そう思うと自然に感謝の言葉が出ていた。




貴「あの…いつもメイクありがとうございます。」



メイク「どうしたんですか?急に。こんなのいつでもしますからね!」




そう言って仕上げて出ていったメイクさん。
いつでもか…。もうそんなことないのに。






貴「こんにちわ!!!」




ついに私にとって最後のライブが始まった。
最初からバンバン飛ばして、全身で今という時間を楽しむ。





貴「今日は、皆さんにとって忘れられない。ずっと記憶に残るようなライブにしたいと思ってます!最後までよろしく！」





みんなの、ファンの方の、ジャスミン全員の思い出に残るライブにする。そう決めてた。





小瀧「今日ノリノリやん」




貴「ん？そう？オーラスだからね！テンション上げてこ！」






着替えの時もMCもいつもの2倍3倍の力を出した。悔いが残らないように。






重岡「好きだよねぇ好きだよ。君のことが…」





きみへのメロディーもしげが私のパートを歌ってくれた。しげも安定して歌えるようになってきたからこれからは安心して任せられる。






桐山「〜…？やって。」





ついに最後の挨拶になった。
私はほんとに最後に話させてもらう。




照史くんがすべて話し終えた時、私はマイクを握りしめた。

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