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Aside
貴「歌えなく…なっちゃった」
そう言って何が返ってくるんだろう?なんて言われるんだろう?って思った。
お前はもういらん?それとも、Aはそれでもいいよ。そんなことを言われると思ってた。
重岡「知ってたよ。」
しげから返ってきたのは、罵倒でも慰めでもなかった。ただ、「知ってたよ」って。
貴「なんで…」
重岡「なんとなくな。そんな気がしてたから。俺は別にAのこと慰めようとも、もちろん傷つけようともせん。」
貴「え…?」
重岡「Aが決めたことをしてほしいから。Aのやることを俺たちの意見で左右させたくないから。」
そういったしげは、いつもみたいにニコッと笑って見せてこういった。
重岡「大丈夫や!Aが歌えるようになるまであのパート、俺に任せろ。」
貴「いいの…?」
重岡「当たり前やろ!俺に任せとき。行くで!」
そう言ってスタスタと歩いていく。
貴「俺に任せとき…か。」
私はしげのあとを付いて帰った。
途中、自然に手を繋いでくれた時思った。
貴(しげの手ってこんなにおっきかったっけ。しげの隣ってこんなに安心するもんだっけ)
楽屋の前で立ち止まったしげ。
何を言うのかなって見てたら振り返って力強く訴えてきた。
重岡「俺、Aのパート歌うって言ったけどずっとちゃうからな。Aが歌えるようになるまで。俺はもう1回Aの歌うきみへのメロディー聞きたいから。」
貴「歌えるようになるんかな…」
重岡「なるんかな?じゃない。俺が歌えるようにしたるから。」
そう言って扉を開けたしげの背中は誰よりもおっきく見えた。
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あんず(プロフ) - つぐみさん» 第2作品目も書かせていただきましたので、べひ続編へどうぞ! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続編希望です。 (2018年2月15日 11時) (レス) id: f3677715b6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やさきみさん» ありがとうございます!続きを色々と考えている時間が私もすごく楽しいです!これからもバンバン更新していきますのでよかったら引き続き応援よろしくお願いします! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はりぼうさん» はじめまして!お立ち寄りありがとうございます!違うジャンルを読む時にたまたま私の作品を読んでくださるなんてほんとに嬉しいです。涙まで…これからも頑張るのでよければ読み続けてください! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - いつも拝見させてもらってます!卒業発表のとき、オーラスのあとの話がすごく感動しました!続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2018年2月5日 19時