マイクを置いて。

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中間side




今日は少クラの収録。歌うのはきみへのメロディー。みんな大好きやったはずの歌やのに、それを聞いた時は反対する人もおった。
それは、Aのことを思ってやと思う。



スタッフ「ジャニーズWESTさんお願いします。」




中間「いくで。」





俺たちはオープニングを終えてコーナーをやり、ステージに立った。





重岡「月が浮かぶ夜空に、気づけば君を写してるよ」




神山「君の声が聞こえたようでちょっと笑顔がこぼれた。」




Aが心配になりちらっと横を見ると手が震えていた。




貴「…」



苦しそうなAを見て我慢出来なくなり、俺はそっとマイクを持っていない手を握ってあげた。






貴「え？」




Aは不思議そうな顔をしたけどすぐに前を向き直し、自分のパートを歌った。


藤井「すべてが愛おしくて守りたい」



桐山「僕の全てで…」




次が問題のAのパート。
たぶんメンバーみんながAの方を向いてたと思う。ある1人を除いて。






重岡「好きだよ。ねぇ好きだよ。君のことが。それさえも言えずにいたけど。」





Aはマイクを強く握って下を向いていた。
Aの代わりに歌ったのはしげ。





桐山「今ほらありのまま伝えたい。かけがえのない人へ…」




何事も無かったこのように進む歌。
俺はAに問いかけたかった。





中間(ここはAの一番好きなところちゃうんか？なんでしげに任せてるんや？)





けど、普通に歌が終わってはけていく。
このあと、楽屋で事件が起きた。

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