JW メンバーにならへんか 6 (ページ2)

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Aside

照史くんが出ていってみんな焦り出す。
困るくらいなら最初から止めればええのに…

神山「ど、どーする？」

貴「はぁ…もう、任せて。私もうメイクしてるし衣装もきててあとは髪の毛だけやから。」

私はそう言って課題を閉じて立ち上がった。
周りを見るとみんな私のことを見上げてる。

貴「はぁ…神ちゃん！いつまで座ってるん?!来てからずっとそこおるやん。はよ着替えておいで！」

貴「望!いつまでゲームやってるん！はよ髪の毛してもらい！濵ちゃん！香水つけ過ぎ。洗ってきて。」

神小濵「「は、はい！」」

貴「淳太くん！いつまで拗ねてるねん！いつ照史くんが帰ってきてもいいようにしとき。あと…重岡＆藤井はどこや?!用意終わった人探してきて！」

中間「…はい。」

楽屋にいる全員に指示を出して、動かせる。
こうでもしなきゃ不安がみんなに広がるから。

貴「よし。行ってくるからね？ちゃんと言われたことやるように！返事は？」

「「は、はい！」」

みんなの返事を聞いたあと、楽屋を出て照史くんを探した。

貴「あっくん〜。どこ〜」

どこを探してもおらん。ほんまに帰っちゃったんちゃうかなって思い始めた頃…

菊池「あ、Aちゃんじゃん。」

松島「あ、ほんとだ〜」

前から歩いてくるのはキラキラオーラを出している、風磨くんと総ちゃん。

貴「あ、風磨くん総ちゃん！ちょうど良かった。うちの桐山知らない？」

菊池「照史？それならさっき見たよね？」

松島「見た見た！セットの方歩いて行ったよ？」

貴「そっか！ありがとう！」

そう言って走り出そうとした時、風磨くんに手を掴まれた。

風磨「これ持っていきな！」

そう言われて手にイチゴ味の飴を握らせてくれた。

貴「なんで飴?笑」

風磨「いつも頑張るお姫様に。ほら、行きな！」

そう言って背中を押してくれた風磨くん。
総ちゃんは隣でニコニコ笑ってる。

貴「あ、ありがとう！」

私は素早く包装紙を開け、口に飴をほり込んだ。甘酸っぱい味が口いっぱいに広がる。

貴「ん。おいし。」

松島「がんばってね〜！」

後ろからそう聞こえたので振り返りピースサインをして見せた。

貴「セット…セット…」

まだ準備中のステージから客席を見渡すと端の席にうずくまる照史くんを見つけた。