ラギーの妹はスカラビア寮長に仕えてる

10年越しの真実 ページ24

偉い人｢君の兄だが、ナイトレイブンカレッジに在籍している事と君と血縁関係にある事を証明する出産時の、書類も見つかった。間違いなく君の兄だろう｣













『そうでしたか…ありがとうございます。』












トレイ先輩とルーク先輩に用事があると言って早めに部活を切り上げてやってきた夕焼けの草原の王宮。結論から言うと兄さんは生きてる。入学したあの日、寮長から副寮長(仮)と言われながら顔を合わせたのはやっぱり兄さんだった。













『(兄さんは生きてる。やっぱりただの同姓同名じゃなくて本人。正真正銘私の兄さん。ラギー・ブッチ…！)』













そうと分かればやる事は1つ。今すぐ学園に帰って兄さん本人と話すこと。片付けなきゃいけない事もあるしね…













偉い人｢あー、それでだね。誘拐されたとはいえ君は夕焼けの草原の人間だ、今後の事を『申し訳ありませんが人を待たせているので失礼させていただきます。』わ、私を誰だと思ってる！その態度はなんだ！｣










怒鳴ってくるのを無視して王宮から出て学園に戻り、サバナクロー寮にいるであろう兄さんに会うために鏡舎を目指して走った














『(やっぱりあの人は黒……秘密の計画なんて喋ると誰に聞かれるか分からないのに…馬鹿な大臣)』











私の誘拐事件には夕焼けの草原の大臣が関わっている。なぜ知ってるかって？調べたから。王宮で。カリムの護衛として身につけた技術をフル活用して大臣の部屋に忍び込んで色々と探らせて貰ったらびっくり。証拠がたーくさん出てきた。











『カリムとジャミルも呼ばなきゃ…早く2人にも言わなきゃ…！』











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