９９話 ページ21
稀風 「インターンの時にエリちゃんって子を救出するってことになったんだ」
轟 「緑谷が元気がなかったのもそれか？」
稀風 「うん。で、みんなに話したら心配かけるからって焦凍とかみんなに言うことは相澤先生から口止めされてたんだ」
轟 「そうだったのか」
稀風 「うん。黙っててごめんね。」
轟 「大丈夫だ。ただ、近くにいるのが切島で良かった。峰田とかだったら･･･」
稀風「私もそう思う･･･」
それから一連の流れを焦凍に伝えた
稀風 「私はナイトアイの近くにいたの。なのに･･･」
轟 「我慢しなくていい。」
稀風 「へ･･･？」
轟 「泣きたい時は泣いていい。俺が受け止めてやるから」
稀風 「焦凍･･･。ごめん」
我慢できなくなり涙が零れた
轟 「ゆっくりでいい。話せるか？」
稀風 「うん。それでね、ナイトアイの所にお茶子ちゃんがいたの。それと、近くに梅雨ちゃんとかもいたから、私は重症だった環先輩と通形先輩のところに行ったの。
私もナイトアイのところに行けばナイトアイが助かったのかなって･･･。」
轟 「A･･･」
稀風「焦凍。私･･･何が正解だったのかわかんないよ･･･。」
轟 「俺はAが正解だ思う。」
稀風 「え？」
轟 「結果的にナイトアイは残念だったが、Aが行った事で、天喰先生と通形先輩は助かったんだろ？
それなら胸を張っていいと思うぞ」
稀風 「･･･」
轟 「切島も言ってたが、ゆっくりでいい。前向いていけばいいと思うぞ」
稀風 「焦凍に話したら楽になった。ありがとう」
轟「ああ」
稀風「ｷﾞｭｯ」
轟 「どうかしたか？」
稀風 「ちょっとこうさせて･･･。焦凍に甘えたい」
轟 「(気持ちが入り交じってるんだな)もちろんだ」
稀風 「ありがとう･･･」
抱きついて、暫く時間が経った
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作者名：華 | 作成日時：2021年4月3日 0時
