【歌い手】坂道急いで走ってたら似た人見つけたのでとりあえず親近感【あほの坂田。】

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『えーっと…』



あの後、買い物に行って坂田の家前まで来た私



ピンポーンとチャイムを鳴らすと、ぱたぱたと聞こえる足音



かちゃん、と開くドアから見える男性の人影



『あ、坂田……………』



と、言いかけた所で口を閉じる



「こんにちは、Aさん…この間ぶりですか？」



『坂田…随分小さくなって………』



「う、ら、た、で、す、！こんにちは！！」



『っはは！冗談です！こんにちは、うらたさん」



あまり変わらない目線で話すうらたさんに挨拶をして、靴を脱ぐ



1、2、3…



『坂田とうらたさんと…あとお二人いるんですか？』



うらた「あぁはい…いきなりすみませんね…」



そう申し訳無さそうに告げるうらたさんにいいえ、と答えてリビングを開ける



と、その瞬間



坂田「うわぁぁああぁぁ！死んだんやけど！ちょっとそらるさん！？」



「まぁまぁ…ほら、ぼーっとしてるとまふまふにもやられるぞ」



坂田「うわぁぁああぁぁ！？」



………はい？



思わず目の前の光景に呆然としていると、ぷつんと切れるテレビ



うらた「はい、みなさん良いですか？お客様が来ているのに…」



声の主はぞくりとする程綺麗な笑顔のうらたさん



うらた「挨拶は？」



普段より一オクターブ低い声



あっ、そこのホストっぽい人めっちゃびくびくしてる



坂田「こ、こんにちはでございますA様さん」



いや、色々混ざりすぎでしょ



引きつった笑顔の坂田がそう言うと、



「こんにちは〜うるさくてごめんね、そらるです」



横で自分のペースを崩さずに淡々と告げる黒髪の眠そうな男性



「うわぁぁ…ごめんなさい！迷惑でしたよね……まふまふですこんにちは」



とても申し訳無さそうに告げるホスト顔のやけに高い声の男性



…キャラ強いなぁ



若干、驚きつつも笑顔を浮かべる



『こんにちは、坂田の近所で会社員してます…柊 Aです』



そう言って頭を下げる



『じゃ、私ご飯支度するので…キッチン借りるね？』



坂田「あぁうん、どうぞー！」



そう言う坂田の声で私は背中を向けた



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