シブヤ･ディビジョン ページ26
────────日付を遡り、一日前。
Aはクスリと売人の調査でシブヤ･ディビジョンに訪れていた。
(左馬刻から聞いた情報によれば、半グレ連中はシブヤにいる友人からクスリの話を聞いたと言っていた。友人の名前は教えてもらったけど、場所までは分からないらしいから最初は自力で探すしかないと思ったが……)
「いやぁー本当に助かります。飴村さん」
「乱数でいーよ！Aオネーサン！」
昨日、私がシブヤで噂の友人とやらを探すと左馬刻に伝えた所、それなら……と、左馬刻にシブヤに詳しい飴村乱数を紹介された。
巻き込んで申し訳ないが、左馬刻から飴村さん……乱数に事情を伝えると、快く協力を承諾してくれた。それからというもの、裏社会に通じているらしい“天谷奴零”さんという知り合いが居るから、その人にも連絡してみるー！と言って、昨日のうちに噂の友人の居場所が特定出来た。
(恐るべし裏社会……｡乱数は見た目の割にそういったものに通じてるのが少し意外だったけど、助かったには助かった。調査一日目からスムーズに行き過ぎて驚いているが、調査二日目の今日はどうなるのやら)
ここは私の居た世界よりもまだまだ技術が発展していなかったりするので、一つ調べるにも時間がかかると予想していた。けれど、案外そうじゃない例もあるらしい。彼等だから出来た事なのかもしれないが、こういう時に呆れる程人脈の便利さに気付かされる。
加えて今日は乱数が直々に特定した場所まで案内してくれるらしく、シブヤ駅で待ち合わせをしていた。
乱数の連絡先は左馬刻から聞いて既に交換してある為、メールのやり取りをしながら自分達の服装を目印にやっと対面する。
「んじゃ、行こっか！」
乱数について行くと、彼が歩き進むに連れてキャピキャピした女性陣達が「乱数ちゃ〜ん」と声を掛けてくる。
(この乱数って子、左馬刻の知り合いでMCなのは知ってるが……縢や佐々山以上にチャラチャラしてそうだな。けど、特定の相手は作らないと見た)
暫くすると、「おや？乱数と……」「誰だ？」と話しかけてくる男性の声が聞こえ、乱数が「あ！偶然だね〜二人共〜！」と顔を更に明るくさせる。
「この人は瀬戸塚Aオネーサンだよ〜。探偵をやってて、僕は今調査の協力中」
「ほう？探偵とな」
「調査だぁ？」
乱数から彼等の紹介を聞かされた後、ポッセという事で特別に事情を話し、何故か目的地まで一緒に行く事になった。
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イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年3月12日 12時) (
レス) @page34 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 面白い！更新頑張って下さい！ (2020年4月10日 13時) (レス) id: ceacd95bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遙 | 作成日時：2016年2月6日 20時
