推し合い。【If】

4cm ページ5

『はぇ...』


ほ「うっっっわifくん来ちゃった最悪ゥ!!」


i「あ"ぁ"?」


ほ「ifくん怖い!!!」


怖いと言いながらも私を離さないいむ。


何でかわかんないけど激おこプンプン丸な最推し。


それをあっけらかんと見ている赤組の2人。


そして最推しのオーラに当てられて何も言えない私。


言っちゃなんだがカオスである。


早くみんなのママネキ来てくれｯｯｯｯｯｯ!!


私がそう願っていると、運はこちらに向いたのか、ドアが開く音。


私が希望を寄せてドアの方に振り向くと、


そこにはいつもみんなを笑わせてくれる白髪の男の子こと初兎くんが立っていた。


ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいｯｯ!!誰でもいいから早く止めてくれ!!


そう願っていると、私の顔から何かを感じとった初兎くんがいむを離してくれた。


初「こらいむくん。女の子を粗末に扱っちゃダメやで。まろちゃんも!大人げないとちゃう?

そしてそこの赤組!Aちゃん困っとったろ!?助けてやらんかい!!

ごめんなぁAちゃん。怖かったやろ。」


『...初兎さん、スパダリってよくいわれません...?』


...予想外だった。大阪オカン...?


とは言っても、一時的だ。


青組、主にいむが気に食わない顔してる。２回目はしんどいかなぁ。


てか!!この騒動で忘れてたけど、目の前に推しがいる...!!!!もう死んでもいい。


『...ところで、ifさんはなんでいむとやり合ってたんですか?ネットではよく冷静な方だとお伺い

してましたが...。』


i「...Aさんが嫌がっているように見えまして...。不器用なやり方でAさんにご迷惑を...。」


...ものすごく反省しているんだが、めちゃくちゃ申し訳ない。可愛い。


いつもの初対面の人とはものすごく社畜オーラ出してるけど、初手が不器用なの萌えるよね...。


まぁ、今回はいむのほうに非があったので、このままだと可哀想。


面白そうだから、握手会中のアイドルの演技でもしてみるか。


『いえ、今回はうちのいむに非があったので,そんなに落ち込まないで下さい!』


ちょっとこっ恥ずかしいなと思ったけど、


それ以上にいむを除いたいれいすの皆さんが顔を真っ赤にして固まってくれたので、


私にそこまでのダメージはなかった。


ただ1人、今回ので期限を損ねたうちの幼馴染・いむが物凄い顔してるので、


仕方がなく頭を撫でてやると、


もうにっこにこになったので、今回の撮影は何とかなりそうだ。

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