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「ありがとうっス」




そう言って抱き締めたくなる衝動を抑えてお盆をテーブルの上に置き、

Aっちの頭を撫でるとAっちは恥ずかしそうに顔を赤く染めていく。






なんなんだ、この可愛い生物は。←二回目







「ね、黄瀬君怒ってる?」







そう言って上目遣いをしながら聞いてくるAっちは絶対に無意識だ。




でも、その瞳には涙が溜まっていて。







「……………ぃたんスよ」


「え?」





「だから、Aっちが紫原っちを名前で呼んでんのに妬いたんスよ…」





それはオレの本音を引き出すには十分過ぎた。





あぁ、オレかなりカッコ悪いよな。




なんて思いながら俯いていた顔を上げると

さっき頭を撫でたとき以上に赤くなったAっちがいた。




「……Aっち?」




そう、恐る恐る呼んだときだった。




とさっ




そんな音を立ててAっちがオレに体を預けるようにして倒れてきたのは。







少し遅れてふわりとAっちの背中に流れていく薄茶のきれいな髪の毛。




状況を判断するのに用いた時間は二秒。






「え、ちょ…Aっち!?」




慌ててAっちの名前を呼ぶけど反応はない。



「………………た君」



微かにAっちの口から音が漏れる。



「え?」



「りょ…た君」




呼ばれていたのはオレの名前。





肩に乗せられたAっちの顔は髪で隠れていて見えないけど、





今赤くなってるよなー。







なんて思った。








なんで、こんなにも愛おしいんだろう。








「Aっち、大好きっス」









ホントに。オレは君のことが大好きだ。

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ガトーショコラ@引退について。ボード(プロフ) - 緋桜霧月 さん» うわぁぁあ!?コメントありがとうございます!!え、すっごい嬉しいです!ありがとうございます( ´∀`) (2014年11月25日 20時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
緋桜霧月 - ここまで完璧な作品、見たことない!いきなりですいませんが、マジでファンです。更新頑張って下さいッ!! (2014年11月25日 3時) (レス) id: b416ced436 (このIDを非表示/違反報告)
ガトーショコラ@引退について。ボード(プロフ) - くろさん» おっけーよー! 返信遅れてごめんね! (2014年11月24日 23時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
くろ - id変わったからね (2014年11月8日 22時) (レス) id: 591407282b (このIDを非表示/違反報告)
くろ - 加賀ちゃん久しぶり元気だった?ランキングはいったんだねおめでとう!!体調崩して入院してたから全然見れなかったんだこれからもがんばってね応援してるよ (2014年11月8日 22時) (レス) id: 591407282b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ショコラティア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/  
作成日時:2014年4月29日 20時

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