黄瀬くん、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？５

１６４　先輩　黄瀬side ページ21

｢笠松さん!!｣





｢Aちゃん！黄瀬は…｣





｢笠松先輩、森山先輩、お久しぶりっス…｣





久しぶりに見た笠松先輩と森山先輩は相変わらずで、オレはとりあえず挨拶をした。







｢黄瀬ぇ!!シカトするのはいいとして、

テメェ練習までサボりやがって…シバくぞ!!｣





気付けば目の前に見慣れた足裏があってオレは飛ばされた。



つか、シカトはしてもよかったんスか……？





ていうか、その前に…



｢笠松先輩、森山先輩……すまっせんした！




オレ、ホント…｣







そう言いかけた時に笠松先輩からオレの言葉は遮られた。




｢…前に言っただろ。


少しぐらいは相談しろっての。




ただでさえ考える脳みそねえんだからよ｣





｢……はいっス｣



…そうだったっスね。Aっちのこと話した時にもオレに言ってくれてたんスよね。




｢それじゃ、笠松オレたちはそろそろ行くぞ｣







………森山先輩？






｢は？なんで？｣





いや、本当になんでだ…？



久しぶりに会ったんだからもっと、こう…感動の再開的な何かがあったっていいんじゃ…





｢いいから行くぞ。それじゃお二人さんはごゆっくり〜｣




あぁ、そういうことっスか…なるほど。





森山先輩なりに考えてくれたってことっスね。


それじゃあ、


「制服返してないのに......」



遠慮なく。

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