158 あの子の声 黄瀬side ページ15
「黄瀬君!!」
鼓膜が音を拾い振動した。
それは、俺がこの2週間ずっと聞きたかった音。
…ってことは、
ウソだろ。
オレはついに幻聴まで聞こえてくるようになってしまう程頭がイカてしまったらしい。
でもこの掴まれた手首から伝わる温度が現実逃避しようとするオレの思考回路を現実に引き戻す。
「っ!?Aっ…」
「お願い、静かにして!説明は後でするから!」
凄く必死なAっちにオレの声は遮られた。
久しぶりに見た彼女は少し痩せたような気がする。
そして、オレはふと気がついたことがある。
「…でもAっち、Aっちが一番大声出してるっスよ?」
「え?」
そう教えてあげるとキョロキョロと周りを見渡す。
その周りには誰もが口を開くこともなく、怒ることもなく、ただ呆気に取られた奴らがいた。
あの千春でさえこんな状況は想像を斜め上どころか180°真逆を行っていた。
「あ……あはっ」
この静かな空気を破いたのは作った本人だった。
「…まったく、とりあえず逃げるっスよ?」
「う…うん」
了承を得たところでオレは腰をかがめてAっちの膝の裏に手を回して膝かっくんの要領でバランスを崩させて後ろに傾いたAっちの背中に手を出してAっち自体を宙に浮かせる。
ヒョイッ
「うのぁ!?」
Aっちは一瞬の出来事についていけないようで、少しマヌケな声を出してオレの腕の中に体ごと収まる。
軽過ぎる。
ちゃんとご飯を食べているのか?
「きっ黄瀬君!!腕折れる!肩壊す!筋肉伸びる!関節はずれる!とりあえず逃げる前に下ろして!!!!!!」
慌てるAっちが可愛過ぎて、つい意地悪をしたくなる。
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ガトーショコラ@引退について。ボード(プロフ) - 緋桜霧月 さん» うわぁぁあ!?コメントありがとうございます!!え、すっごい嬉しいです!ありがとうございます( ´∀`) (2014年11月25日 20時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
緋桜霧月 - ここまで完璧な作品、見たことない!いきなりですいませんが、マジでファンです。更新頑張って下さいッ!! (2014年11月25日 3時) (レス) id: b416ced436 (このIDを非表示/違反報告)
ガトーショコラ@引退について。ボード(プロフ) - くろさん» おっけーよー! 返信遅れてごめんね! (2014年11月24日 23時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
くろ - id変わったからね (2014年11月8日 22時) (レス) id: 591407282b (このIDを非表示/違反報告)
くろ - 加賀ちゃん久しぶり元気だった?ランキングはいったんだねおめでとう!!体調崩して入院してたから全然見れなかったんだこれからもがんばってね応援してるよ (2014年11月8日 22時) (レス) id: 591407282b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショコラティア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/
作成日時:2014年4月29日 20時