黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？4

１４４　海常2 ページ37

｢これでいいですか…？｣



海常の制服は誠凛のセーラー服と違ってブレザーだったから着るのが少し新鮮だった。




｢思ってた以上に似合ってるな…｣



｢そうですかね？｣







そう言って私はスカートの裾をつまんでみる。





膝から１０センチも上のスカート丈は正直寒い。



ていうか




｢そういえば…今更なんですけど森山さんたちは授業とかサボっちゃって大丈夫なんですか？｣







私は仮病を使ったけど、


笠松さんと森山さんはここにいていいのか？







｢オレ達は、まあ…高校生活の中で一回くらいはな……｣








やっぱりサボってたか…






｢話を作戦に戻すけど、




ファンの子に混じって黄瀬に近づいたら少し様子を見ている。




次に千春が黄瀬に近づいていくと思うからそのときにAちゃんは…｣















｢はい。わかりました｣


｢それじゃ、そろそろ時間だね。

後戻りとかはできないからね。



それじゃ、行っておいで。


なるべく注目を集めるようなことはしないようにね｣









｢はい！｣









午後４時過ぎ。作戦実行

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