黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？4

１４３　海常 ページ36

２日後






｢で、Aちゃんは本当に千春と会っても大丈夫なんだよな？｣









午後の２時過ぎ。




私は学校を元からの貧血で気持ち悪くなった、

ということを理由に早退してここ海常高校にやってきた。




まあ、わかりやすく言えば仮病を使ったのだ。





リコさんや火神君、そして黒子君と日向さんには一応本当の理由は話して来たけど。






そして今は、笠松さんと森山さんと一緒に体育館裏にいた。







｢はい。すみません、付き合わせてしまって…｣






｢いいよ。気にしないでそれより、




メアド教えてくんない？｣






｢森山、今すぐやめねえとシバくぞ？｣






とりあえず、海常の２人はあいかわらずのようだ。



いや、たった３日で変わられても困るけど…





｢それじゃ、早速だけどAちゃんには

これを着て貰おうかな｣






そう言って森山さんが渡してきた紙袋の中には






｢…海常の制服？｣





｢ああ、これ笠松の姉貴のものなんだ。



多分サイズは同じぐらいだと思うから。



んでそれを着て放課後にできる黄瀬のファンの人だかりに混じって黄瀬と接触する。






いい？｣









｢はあ…｣







なんか…推理系のマンガの世界みたいだな。

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