黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？4

１３０　千春のまとめ ページ22

……多分、高尾君はある程度のことは想像出来ているんだろう。




｢それ、多分ちは…｢小酒井千春、Aを逆恨みしているの。





一緒にいるのは嫌がらせの度が過ぎた結果。





黄瀬君がAに会いに行けないのもそう｣｣








真夏はいつもクールビューティーです。




はい。もういっそのこと園原真夏じゃなくて



園原・クールビューティー・真夏

に改名したらいいと思うよ。うん…







｢……どういうことだ？｣



高尾君はいつものおちゃらけた雰囲気を取り払って眉間にシワを刻み、真面目に聞いてきた。







｢黄瀬君と一緒にいたのはAに逆恨みしているヤツで、性格は極悪。





黄瀬君を脅してAと別れるように仕向けたの。



だから、黄瀬君はAに会いに行けばAに千春が何をするか分からないから会いたくても会いに行けないの｣








真夏は息継ぎをしないで一気に話した。



疲れないのかな？






｢……そいつのこと知っているのだよ｣






今まで黙っていた緑間君が急に口を開いた。






｢えっ？真ちゃん、知っているってその千春ってヤツのこと言ってんの？｣




｢ああ、そいつはオレの近所に住んでいるのだよ。





ときどき帰り道で見かけることがあってな。






確か、海常高校の制服を着ていたと思ったのだが…｣








…千春、結構近くに住んでいたんだ。




てっきり転校したからもっと遠くに引っ越したと思っていたんだけど…








｢なあAちゃんはさぁ、黄瀬のことが好きなんだよな？｣

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