黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？4

１２９　秀徳二人組2 ページ21

｢バレバレ…っていうか丸聞こえなんだけど？｣




｢ちぇー｣




高尾君は唇を尖らせた。





｢ねえ、Aあの２人誰なの？｣






真夏が変な人を見るような目で高尾君たち(主に緑間さん)を見ながら聞いてきた。





まだ、真夏には高尾君達のことを話してなかったんだっけ……






｢えっと、黒髪の人が高尾和成君で


緑色の髪の人が緑間真太郎さん。





２人とも秀徳高校バスケ部の一年生で私たちとタメ｣






｢はぁ…ああ、高岸真夏です。はじめまして｣




｢よろしくね〜｣





ひらひらと高尾君は手を振った。








｢それで？高尾君と緑間さんは何の用で来たの？｣





｢緑間でいいのだよ｣




ぶっきらぼうにそう言うと緑間さんはそっぽを向いてしまった。







｢はぁ…｣





｢ああ、なんか黄瀬のヤツいきなりAっちが心配だ〜。



なんて言ってオレ達に様子見に行ってくれって頼んで来たからさ、




オレ自身Aちゃんに会いたかったし。んで、誠凛まで来たってワケ｣






｢お前だけなのだよ｣





……黄瀬君はそんなことを思っていたんだと思うとまた涙腺が緩み視界が滲み始めた。







｢まあ、元気そうで良かった。



で、今度はオレが質問するけど…





黄瀬と一緒にいた女の子、



アイツが誰か分かるか？





あと、なんで黄瀬はAちゃんに会いに行かないんだよ？｣

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