黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？4

１２２　HSK　高尾side ページ14

フラフラとただ道を進む。




何も考えないで目線を移していく。







今日は久しぶりの部休。


ホントなら真ちゃんを誘って自主練をしたかったけど、真ちゃんは



『今日は明日のラッキーアイテムを探しに行くのだよ』



って言って颯爽とどこかに行ってしまった。






しょうがないからホークアイの精度を上げようかと思って人の多い街中に来たんだ。






さっきオレの近くを通り過ぎたサラリーマンっぽいヤツは斜め後ろの銀行に入って行くのが見える。





もっと練習になるヤツはいないのかよ？





例えば、黒子みたいな影が異常に薄いヤツとかさ。






って、黒子がいるじゃんか！





…でもアイツ、普段はどこらへんにいるんだ？





真ちゃんにでも聞いてみるか…










メールを送ってしばらくしたら返信が来た。





どうやら、マジバっていうファストフード店のバニラシェイクをよく飲みに行くらしい。




よし、そこまで行ってみるか…

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