黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？3

７２ 心理テスト ページ5

｢いいね〜。どうゆうヤツなの？｣




｢ん〜とね…『絵を描いてあなたの今の悩み事診断』だって｣




悩み事、ねぇ…



｢いいんじゃね？ほら早くやろうぜ｣




｢火神君もやるの？｣




意外、という言葉以外出てこない。




｢あの、僕もいいでしょうか？｣




真っ正面で声がした。





ああ…なんかデジャヴ。





｢っ！お前はいつも意表をついて出てくることしかできねーのかよっ!?｣






やっぱり、声の主は黒子君で影の薄さは健在のようです。




｢いいよ。じゃ、これに絵を描いてね｣




そう言って一人ひとりに白いルーズリーフとペンが配られた。


｢それでは、スタート〜！

『あなたの前にはいくつかのリンゴと、その木があります。さて何個ありますか？』


あ、まだ見せちゃダメだよ｣




私は…３コかな？


そう思って紙に描いたリンゴの木の下に２つ、リンゴの木に１つ描いた。





｢はい次いくね〜。


『そのリンゴを狙う人がいます。それは何人ですか？』


だって｣


狙う人は４人…かな？



｢じゃ、これで最後の問題ね〜…

『そこには今描いたもの以外何かありますか？描いて下さい』



だって｣




他の？…えっと、


リンゴの木が他にもあって猫もいるのかな？




｢はい、それじゃ答えね。



『リンゴの数はあなたの悩み事の数です。


また、リンゴが木についている人はこれからの問題。




リンゴが木から離れているならその悩み事は近いうちに答えを出さなくてはいけないでしょう。』｣


………当たっているのかもしれない。


でも、もし当たっているとしたらリンゴの木についているのは何の悩みなんだろ？




｢『リンゴを狙う人の数は自分を含め、



あなたの悩み事に関わっている人の数です。』





『その他にあなたが描いたものは一番悩んでいることに関わっているものです。』



あ、注意書きあった。えっと…



『※この心理テストはあくまでテストであって必ずしも当たるとは限りません』


だって｣

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