７１ 火神君 ページ4
翌週
誠凛高校
｢どうかしたのか？クマ、ヒドいぞ｣
そう話し掛けてきたのは意外にも火神君だった。
｢わー、びっくり〜火神君意外と鋭かったりするんだね〜…バカガミなのに｣
少しだけ八つ当たりも含めて、おちょくってみた。
私、サイテーだなぁ…
｢テメっ…！ケンカ売ってんのか!?｣
｢只今セール中だよ〜。
安いよ〜。１つ１２５円だよ〜｣
｢十分高ぇよ…で？何かあったのかよ？
いつもと違うぞ？｣
私は下を向いていた顔を上げて火神君を見た。
｢ねぇ…｣
｢んだよ？｣
｢いや、やっぱりなんでもない…｣
少し相談しようかとも思ったけどやっぱり止めた。
｢…あのな、お前中学生んときにチームメイトに裏切られたんだろ？
でもよ…だからといって自分も信じなかったら、
自分だけ線を引いてたら、前に進めたことにも、
信頼関係を築けたことにもなんねぇんじゃねぇのかよ｣
……………
｢信じる、ねぇ…｣
確かに私はまだ、
ふとしたときにみんなの姿が前のチームメイトの姿と重なって怖くなることがある。
前の人たちとは違うし、みんないい人たちだから。
そうは分かっていても、いくら自分に言い聞かせても震えが止まらないこともある。
私はみんなに背中を向けて自分が傷つかないように、卑怯にも逃げているのかもしれない。
｢ごめんね、確かに火神君の言うとおりだよね。
ありがとう｣
｢キメェ、謝ってんじゃねぇよ。
お前らしくねぇ｣
私らしくしたら火神君の中では私は謝んないのか…？
畜生、もう少し女子らしくしていればよかった。
例えば、
｢ねぇねぇ！心理テストしようよ！｣
例えば、そう。
真夏みたいに女の子らしくて可愛い子とか。
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ショコラティア(プロフ) - 禊ゆうとさん» どもども。毎回初コメありがとーですｗｗ今度は飴ちゃんからキャラメルにしようかな？ｗ ういっす。頑張らせてもらいまっすｗ (2014年3月24日 22時) (
レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
禊ゆうと(プロフ) - どうもコメント常習犯でございますw頑張れ！ (2014年3月24日 22時) (レス) id: 4d537a68f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショコラティア x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/
作成日時：2014年3月24日 21時
