黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？3

８８　今の関係 ページ21

懐かしいな。

今から約５ヶ月前、私達はここでバスケの話で盛り上がって指切りをしたんだ。






｢黄瀬君……私の話、聞いてくれる？｣





こんな私の告白を。









｢ん？なんスか？｣






その５ヶ月間で私は黄瀬君に恋をした。





｢私ね…｣






今の関係を壊したくはないし、




黄瀬君と友達のままでいた方が傷つくこともないだろう。







｢黄瀬君のことが…｣






でも、欲張りな私は図々しくも今まで以上の関係になりたいと思ってしまっているんだ。






モデルの黄瀬君と知り合いってだけでも十分凄いことなのに……





私の願っていることはそれの数百倍は贅沢なこと。









モデルの黄瀬君とそういう関係になればいろんなことがあるかもしれない。







だけどね、私はやっぱり黄瀬君のことが








｢す｢ストップ！悪いけどオレの話を聞いてくださいっス。



オレ、Aっちに会ってから変わったと思うんスよ…｣｣









私の声は黄瀬君に遮られ、黄瀬君は話し出した。









｢オレ、ファンの子は好きなんスけど周りの女子は嫌いだったんス｣







………


｢でも、ね。Aっちだけはは違ったんスよ。オレ、Aっちのことが｣









｢好きっスよ。オレと、付き合ってもらえないっスか？」

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