78 カミングアウト ページ11
「…私さー真夏が友達でよかった」
本当にそう思うよ。
こんなにも恥ずかしくなるようなことも普通に話せる。
「で?真夏はそういう人はいないのかな?私は話したんだからさー」
照れ隠しで真夏に聞いてみた。
「私?火神君だけど?」
「ごめん、電波が悪いみたい。もう一回言って?」
「だから、火神君だって」
…………
「あれ?念のため聞くけどこのクラスでバスケ部のバカガミじゃないよね?」
「うん」
よかった。私の勘ちが…
「その火神君」
いじゃないみたい…
「え!!なんで!?バカガミのどこがいいの!?」
「バスケバカなところ?」
いや、あの…冷静に返されても
「じゃあ、Aは黄瀬涼太のどこがいいの?」
「…わかんない…かも」
改めて聞かれてみるとわかんないな〜。
というか、そんなこと考えたことがなかった。
「なんか気づいたら黄瀬君のこと好きになってたし…
それにどこが?なんて聞かれても纏っている空気とか
さり気なく気遣ってくれているところとか、
いろいろあるから」
だって、そうでしょ?
恋はするものじゃなくて落ちるものだから。
「…ふーん。顔は?」
顔?ああ…黄瀬君はモデルなんだった。
でも
「気にしたことなかったかもしれない…」
だって黄瀬君はたしかにカッコいいけど、
私は黄瀬君がオタクみたいな顔でもクラスの目立たない男子みたいな顔でも多分好きになってたと思うから。
「ふーん…まあそれでこそ私の親友だけどね。
で?Aはコクんの?
あ、ついでに私は多分コクると思うから」
コクる、か…
私は多分もうトラウマからは解放されたと思う。
もしまたトラウマが再発しても私には支えてくれる親友がいる。
大丈夫だよね?
外でキャーキャーと主に女子が騒ぐ黄色い声が聞こえて来た。
「どうしたんだろう?」
そう言って真夏と二人で窓から顔を出した。
「っ!?」
そこには、
「あ、Aっち〜」
「お、王子様のご登場じゃん」
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ショコラティア(プロフ) - 禊ゆうとさん» どもども。毎回初コメありがとーですww今度は飴ちゃんからキャラメルにしようかな?w ういっす。頑張らせてもらいまっすw (2014年3月24日 22時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
禊ゆうと(プロフ) - どうもコメント常習犯でございますw頑張れ! (2014年3月24日 22時) (レス) id: 4d537a68f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショコラティア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/
作成日時:2014年3月24日 21時